だいぶ前に書いたっきりで放置していた碓氷峠鉄道文化むらの保存車の記事ですが、来月に訪問する前に仕上げようとやる気になったので、改めて続きを書こうと思います。
訪問したのは2017年の3月なので、現在と状態が異なる車両がいくつかあるかと思います。
D51 96
元々埼玉は長瀞のSLホテルに置かれていたそうです。
ナメクジと呼ばれる独特のカバーを煙室上に付けた初期形の1両です。
DD51 1
言わずと知れた我国を代表する液体式ディーゼル機関車のトップナンバーです。
恐らくはこれも高崎電気機関車博物館の展示物として保管していたのではないでしょうか…?
DD53 1
少し前まで新潟で2号機が現役だった除雪用ディーゼル機関車です。
以下、高崎電気機関車博物館計画のために集められた電気機関車たちです。
EF59 1(EF53 8)
EF53 2(EF59 11)
1932年に当時の高速旅客用として造られた電気機関車で、のちに山陽本線瀬野~八本松間の補機ことEF59へ改造されました。
文化むらには2両がEF53とEF59のそれぞれの姿で保存されています。
EF15 165
晴れていたので、逆光になる位置に置いてあることからこんな画像しかありません…。
戦後間もない頃に造られた貨物用電気機関車で、EF58とは事実上の兄弟形式らしいです。
EF58 172
言わずと知れた国鉄ご自慢の旅客用機関車で、スマートな見た目の車体が特徴です。
172号機は一般色のままお召列車を牽引した唯一の車両なのだそうです。
EF60 501
新性能貨物用機関車として造られたEF60を高速旅客用にしたものですが、性能不足のためEF65形500番代が登場すると貨物用として転用されました。
EF65 520
これだけは民営化時にJR貨物へ引き継がれてから廃車になったので、電気機関車博物館の展示予定車ではありません。
前面のひさしが特徴的なことから保存されることになったそうです。
EF30 20
関門トンネル用に造られた、世界初の量産型交直流電気機関車です。塩害対策のためのステンレス製の車体が特徴的ですね。
EF70 1001
北陸本線用に造られた交流電気機関車で、北陸トンネルの輸送力を増やすために交流機には珍しい6軸動輪を採用しています。
この車両は後に高速貨客用に改造されたため、新たに1000番代に区分されたものです。
EF80 63
EF81とは異なり、のっぺりとした印象なのが面白いですね。
以下、気動車と電車です。
キハ20 467
かつての国鉄を代表する一般形気動車で、現在もラストナンバー車が水島臨海を経て、ひたちなか海浜鉄道で現役ですね。
キハ35 901
通勤形気動車キハ35のオールステンレス試作車で、房総地区で用いられたのち、八高線や相模線で活躍しました。
キニ58 1
常磐線の荷物列車で使われていた古い気動車を置き換えるため、余剰となったキハ58の特別車キロ58から改造されました。列車密度の高い常磐線を非力な機関でカバーするため、2エンジン車なのが特徴です。
189系クハ189-5+モハ189-5
この当時は補修されずにボロボロの状態で置いてありました…。
189系クハ189-506
こちらの国鉄色に塗られたものは定期的に補修されているようで、サビや劣化はあまり見受けられません。
こちらは旧検修庫内にある183系のカットモデルです。
元はJRの訓練センターのシミュレータとして使われていたものとのことでした。
関連記事
2021年09月訪問時の様子
次の記事
前の記事