前回に引き続き、碓氷峠鉄道文化むらの保存車を紹介したいと思います。
こちらも2017年3月の訪問時に撮影したものなので、現在と状態が異なる車両があります。
スニ30 8
鉄道博物館に収蔵されているオハ31も含まれる、31系客車の荷物車として造られたもので、のちに救援車として使われました。
マイネ40 11
戦前に造られた1等寝台車で、のちに保線作業員の休憩用としてオヤ41 2へ改造されました。
オハユニ61 107
戦後間もない頃に木造客車の鋼体化改造車として登場しました。形式の通り、郵便・荷物・3等車の合造車になっています。
ナハフ11 1
オハネ12 29
オシ17 2055
これら10系客車は昭和30年代に軽量客車として登場したもので、スイスの客車を参考に車体などが軽く造られていたため、牽引定数が小さい碓氷峠の輸送力向上や列車の高速化に貢献しました。
しかし行きすぎた軽量化による火災事故時の脆弱性や、車体の老朽化などが問題となり、早々淘汰されました。
やはりいずれも車体の劣化は否めないですね…。
12系客車「くつろぎ」
国鉄末期に当時の高崎局がお座敷車として12系を改造したものです。
6両いたうちの2両が園内に保存されているのですが、車体の劣化で雨漏りが生じているらしく、畳が一部腐っていました…。
ヨ8000形ヨ8841
車掌車の近代化のために造られたもので、現在も一部がJR貨物で現役です。
EF63体験運転に使われています。
ヨ3500形ヨ3961
1950年代に車掌車の近代化のために造られたもので、1段リンク式だったことから座屈防止のため碓氷峠専用として使われていました。
のちに車内へ変圧器を積んだうえで、ED42の動態保存に使われました。
ソ300形ソ301
橋梁の架け替えに使われた操重車です。
今や貴重なロコクレーンの現存例です。
TMC200形モーターカー
ED42の移動に使われています。
新幹線用軌道確認車GA-100
新幹線の保線用に使われていたもので、2008年ごろにこちらで保存されました。
新幹線用トンネル点検車
新幹線のトンネルを点検するためのものです。
訓練用カート
JR東日本の小規模な訓練施設で使われる、電車を模したカートです。
今はE233系タイプのものが用いられていることが多いみたいです。
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