こちらのブログを立ち上げるずっと前に卒業旅行名義で逝った碓氷峠鉄道文化むらの保存車の写真が出てきたので、記録ということで貼っておきたいと思います。
展示車両の数があまりにも多いので、この記事ではEF62やEF63を中心にしたいと思います。
EF62 1
EF62 54
文化むらのEF62は屋外にトップナンバーの1号機、元検修庫内にラストナンバーの54号機が保存されており、それぞれ分割民営化前に引退し、ぶどう色に塗られた原型と、横軽廃止時まで在籍した青色に塗られた末期仕様と形態が異なるのが面白いです。また、試作機と最終増備機とで見られる細かな形態差も必見です。
EF62は、つい最近長野総合車セ内で留置されていた3号機が解体されたというニュースや、篠ノ井機関区の旧貨車庫内に留置されている7号機と、現在もなにかと話題になる機関車ですね。
EF63 10
EF63 18
EF63 1
EF63 11
EF63 12(右)
EF63 24
EF63 25
EF63 22
文化むら周辺には8両のEF63が保存されており、このうち静態保存機は1,10,18,22で、動態保存機は11,12,24,25です。その中でも22号機だけは文化むらから離れた温泉施設の峠の湯付近の私有地にて保存されています。
形態的には1次車に当たるのが1,10,11,12で、2次車に当たるのが18号機、3次車に当たるのが22,24,25になります。このうち18号機は現存する唯一の2次車なので、結構貴重な存在だったりしますが、1エンド側がシミュレータ化され、2エンド側に189系のカットモデルが鎮座しているので、あまりきれいに撮れませんでした。また1号機はEF62 1同様に分割民営化前に廃車されたため、他の保存機とはアンテナの有無をはじめとする細部の形態差が面白いです。
しかしこうして見ると、保存されているEF63で多いのは1次車と3次車なのが不思議ですね。
ED42 1
こちらは旧検修庫内で保存されているED42 1です。
EF63が登場する前の峠のシェルパと言えるべき存在ですが、その実はスイスから輸入した機関車(ED41)の知的財産権を侵害して国産化したという闇の深い機関車だったりするそうです…。
この機関車は電気機関車にしては珍しい片運転台のもので、横川方の運転室から協調しない列車を押すのはかなり大変だったのかなあと思います。
廃車後は1号機が横川運転所→鉄道文化むら、2号機が軽井沢の小学校に保存されており、このうち1号機はヨ3500形車掌車に変圧器を積んだうえで動態保存されていた時期があったそうです。
この他の車両の紹介はまた後日…
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