長野電鉄のネクタイピン

今回はちょっと珍しいものをお目にかけたいと思います。

突然ですが鉄道系のネクタイピンといえば、新造車の落成記念や旧型車の引退記念、何かしらの事業の記念などに発注されることが多い、記念アイテムの一つです。もちろん長野電鉄もこれまでに少なくとも2回発注したらしく、それぞれごくまれにヤフオクなどに出回っています。

 

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こちらがその写真です。

左側から紹介したいと思います。


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こちらは長野電鉄0系OSカーのネクタイピンです。

ケースや裏面にこれといった記載はないのですが、恐らくは落成記念で作られたものと思います。

車体側面にも書かれたNERのロゴに、OSカーのOS1編成がデザインされており、シンプルな感じです。窓が一段下降窓っぽいのは、当初案の反映でしょうか*1


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せっかくなので鉄コレと並べてみました。

台車が空気バネ台車なのは気にしないでください笑


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そしてこちらは1990年の創立70周年記念のものです。


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こちらは天賞堂製で、河東鉄道1形蒸機機関車がモチーフとなっています。

また「創造 未来」の文字も刻まれており、この翌年には長野五輪の開催が決定していることもあって、この当時の明るい未来に向かって躍進していく、当時の長野電鉄の気合も感じられます。

 

以上2点の長電のタイピンですが、滅多に入手できないものゆえに使うのが非常にもったいなくて、おうちで大切に保存しています…。過去に長電から発売されていたネクタイと合わせたら、なかなかカッコよく決まりそうですが、果たして使う機会はあるのやら…。

*1:0系OSカーは一段下降窓にすることが計画されていたが、コスト面から取り止めとなっている

甘利善一氏の「ながでん」

皆さまは甘利善一氏をご存知でしょうか?

年季の入ったモデラーの方なら、Nゲージマガジン(鉄道模型趣味増刊)No.25 1996年夏号に「長野電鉄の新旧電車編成」と称した、車両群の作品を掲載されたり、鉄道模型趣味 No.651 1999年2月号では、「地下のあるNレイアウト 長野電鉄東林房線」を掲載され、同誌の表紙を飾っています。この他にも長野電鉄(以下、長電)や上田電鉄を題材とした作品を多々掲載されているほか、2008年に放送されたNHKの番組・趣味悠々の「鉄道模型でつくる思い出の風景」にて、額縁ジオラマが紹介されました。

このたび、そんな氏が手掛けた作品のうち、Nゲージマガジンに掲載された長電の車両のうち、一番最初に作られた2000系A編成ほか2編成がヤフオクに出品されているのを確認し、急遽保護することにしました。それがこちらです。

 

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左から2000系A編成、2500系C3編成、3500系N5編成です。車両裏面に書かれた製作時期や、雑誌に掲載の写真と細部の特徴の一致などから、氏の作品であると確認できました。

しかしなぜヤフオクに出品されてしまったか……出品者の方に確認したところ、兵庫県某所にて開催された片付け業者主催のオークションにて、レールと一緒に出品されていたとのことで、このことから色々な事由が考えられます…。

とにかく届いたからには、こちらで死蔵せず帰省できるまで大事に保管し、帰省と同時に然るべき場所での保存・展示を依頼しようと思案しており、現在は依頼先と交渉を進めている段階です。したがって、これらの作品を私で独り占めすることはせず、皆さまがご覧いただける形で保存していただけるよう、手配を進めておりますので、ご安心いただけますと幸いです。

 

さて、せっかくなので、この場をお借りして氏の作品を紹介させていただきたいと思います。

実は到着後に開封したところ、細かいパーツが外れていたり、インレタが剥がれていたりしたことが認められたため、細部の修正を行なっておりました。

その過程で記録として撮影した写真から、氏が苦労された点なども紹介させていただくとともに、まだ鉄コレやan-railなどが存在しなかった時代の「長電」を偲ぶきっかけになれば幸いです。

 

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まずは一番最初に製作された、2000系A編成です。

スカートが付いていたり、屋根のモニターがなかったりとD編成の特徴と混同している点がありますが、この車両を作られたのがきっかけで、「地下のあるレイアウト 長野電鉄東林房線」が生まれました。

まさに記念すべき作品です。


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ベースはGreenMaxのエコノミーキットより、307 名鉄5500系です。

このキットには長電2000系富山地鉄20系/14760系の前面が付属しており、いわゆる「日車ロマンスカー」の一部を作製することができます。しかし長電2000系の前面パーツは側面との断面が異なるため、製作するのが大変難しいと言われています。氏もその点に苦戦されたらしく、前面と側面の継ぎ目に苦労の跡を見ることができました。

また名鉄5500系は2連であるため、キット内容も先頭車2両のみであることから、中間車を作るには必然的に切継工作が必要です。そのため屋根や側板に切継の跡がいくつか認められ、ここにも氏の苦労が偲ばれます。

雑誌に掲載された写真からはわからない、キット製作の大変さを感じることができました。

台車はNA-4形はおろか、当時はFS-510形もなかった*1ため、NA-4形に似たDT24形で代用されています。製品にないものは似たものを選ぶという、鉄道模型工作の醍醐味を改めて感じます。

なお氏はこのA編成の他、C編成と非冷房時代のD編成を製作されており、この2本では車体裾の処理を実物同様に仕上げられています。


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せっかくなので、手持ちの鉄コレから同じ2000系A編成を並べてみました。

鉄コレは近年の製品であることから、実物と同じ台車に実物に準拠したパーツ類を充てられたり、TNカプラーを取り付けることで連結面をリアルな間隔にできたりするほか、造形もいくらかシャープになっています。

しかし実物がもつ「どっしりとした感じ」や、手作りの暖かみは、やはり氏の作品には敵いません。沿線で見てきた目が反映された力作だからでしょうか。

 

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続いて2500系C3編成です。

現車は廃車時まで前面に赤が回らない塗装だったのですが、C1編成やC10編成と同様の塗装で仕上げられています。また少なくとも*2氏は、この他に編成は不明ですが2500系2本*32600系1本を製作されており、2000系同様に思い入れの車両であることが伺えます。


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ベースはGreenMaxのエコノミーキットより、309 東急旧5000系です。

長電2500系は外観上の特徴として、独特の前面や屋根上のベンチレータ、特徴的な塗装を抑えれば簡単に作れるため、2000系のような複雑な工作の必要はありません。

ただしこの塗装を仕上げるのはとても大変で、私もan-railを塗り直す際はマスキングに四苦八苦してしまいました*4。それを問題なく綺麗に仕上げているため、完成品と遜色ない仕上がりです。

台車もTS-301形をそのまま使っていますが、現車のグレーに対して製品そのままの黒です。2000系では丁寧にグレーへと塗り直していたため不思議なところではありますが、鉄粉の汚れに塗れて使い込まれた感じを表したかったのでしょうか。


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こちらも手持ちのan-railから、同じ2500系C3編成を並べてみました。

こうして完成品と並べても遜色ない仕上がりなのがお分かりいただけるかと思います。

 

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最後に3500系N5編成です。

やはり氏も一番最初に登場したN5編成を製作された辺りが「わかってるな」と思いました*5

CM2車側の前面はカプラーが引っ込んでおりますが、これは後述の通り、軸距が短い床板が充てられているからです。雑誌掲載時にはちゃんと前に出ているので、どこかしらのタイミングで床板を交換されているのでしょうか?記事を読むとCM2車は一度作り直されているとのことで、それと同時に床板を交換されたのかもしれません。

 

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ベースはGreenMaxのエコノミーキットより、424 東急7000系です。

このキットには7200系のほか、営団3000系と静鉄1000系の前面が含まれているほか、阪急キット付属の大阪メトロ*660系の前面を使うことで、同じような側面の車両が作れるというものです。ただし営団3000系を作る場合は側面の嵩上げが必要で、氏も屋根と側板上部との間を3mm嵩上げして製作されています。側面をよく見るとその跡があり、ここにも製作に苦労された様子が見られます。

台車はFS-510形に似たものということで、PⅢ-701形が充てられており、当時の限られた中で再現する試みを感じ取れます。

 

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こちらも手持ちの鉄コレから同じ3500系N5編成を並べてみました。

鉄コレは現代の製品であると同時に、現代は市井に様々なパーツが流通しているため、現車と全く同じものを取り付けられるようになりました。そのため拙作にはKATOのassyパーツや銀河モデルなどのインレタを盛り込んでいますが、氏が作られた当時はそのような製品が十分でなかった時代です。そんな中で限られたものを使って実物同様に見せるために努力をしているのが感じられます。

氏の作品には現代の作品にはない暖かみを感じるのも、きっとそこからでしょうか。

 

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最後に氏の作品と手元の鉄コレやan-railを、記念に並べてみました。

約30年の時代の変化を感じるとともに、「なければ作る」時代の熱意や努力を感じ取れました。

来年5月には鉄コレから長電3000系の発売が予告されており、欲しい車両が次々に出てくる現代の模型事情も嬉しいですが、過ぎ去った遠い時代に思いを馳せるのも素敵だと思います。

 

これらの模型について、展示先などが決まり次第、ブログにてお知らせしたいと思います。それまで今しばらくお待ちくださいませ…。

*1:のちにCrossPointから営団3000系キットの発売と同時に製品化された

*2:こう書いたのはNHK趣味悠々のテキスト中に前頭部が切り取られた状態の同形式の模型が映り込んでいるため、ある程度の本数を製作された模様であることが伺えるからである

*3:うち1本はM付、もう1本はMなしかつドア開扉状態の東林房線レイアウト展示用

*4:単なる直線の塗り分けに見えるが、現車をよく見ると微妙に凝ったデザインなのがわかる

*5:走ルンですも一番最初にN5編成を落成している

*6:大阪市営地下鉄

鉄道コレクション 長野電鉄3000系発売に寄せて

本日のあやめ砲ことトミーテックLIVEにて、来年5月に鉄道コレクションから長野電鉄3000系が発売されることが発表されてしまいました(震え声)

セット内容はお馴染みのクハ3050形+モハ3000形+デハ3010形の3連で、定価は7700円(税込)だそうです。

 

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長野電鉄3000系は製品化に恵まれなかったため、今回の発表はすごく衝撃的です。

サンプルを見た限り、スカートとダミーカプラーは別パーツらしいので、TNへの交換は比較的容易であると思います。台車は現車が履いているSS-111/011形ではなく、別のものを履いているので、この辺の工夫が必要かと思います*1

 

その他、着色済の見本が出ないとわからないことばかりですが、続報が楽しみですね。

なお筆者は手元にアルピコ交通20100系の鉄コレも積んでいます。屋根を塗り替えたところで、軌条面にベッタリなスノープロウの処理や似てない台車の代用品を探すなど、やはりメチャクチャ手間暇がかかります…。こうして積み車両ばかりが増えていく悪循環…。

*1:なお代わりとして使える製品は皆無である

【今更レビュー】TOMIX 98819 しなの鉄道SR1系100代(しなのサンライズ号)セット

年末に入り世間では某茄子シーズンということで、それに便乗して今更ながらこちらを購入しました。

 

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TOMIX 98819 しなの鉄道SR1系100番代のしなのサンライズ号セットです。

TOMIXはこれまでにしなの鉄道115系1000番代や169系を製品化しておりますが、その中にSR1系が加わったのは今年3月のこと。模型の世界にも、ようやくしな鉄の新車がやってきました*1

現車は169系が引退し、183/189系ナノ車が離脱したのち、115系1000代によって運転されていた、朝夕ライナー列車や、休日に運転される観光列車へ充当すべく、3本揃っていの一番に導入されたものです。

車内は大手私鉄で採用されている、いわゆるL/Cシートを装備しライナー列車などに相応しいアコモとしたほか、観光列車化前の115系1000代S8編成に装備されていた暫定的なもの*2や、JRからの直通車を除き、「しなの鉄道の車両」としては初めて恒常的に利用できるトイレが設置されるなど、全体的な快適性も向上しています。

 

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全体的な印象ですが、特徴的な塗装もしっかりしており、細部の造形も申し分ないです。ただし乗務員扉の取手や乗務員ステップなどは未塗装なので、色差しをしてあげる必要があります。インレタも号車番号以外はひと通り貼り付けてみたのですが、透明ベースのせいで悪目立ちしてる感が否めないです…。ガレージメーカの製品に使えそうなものがあれば、貼り替えてあげたいと思います。

SR1系も他の信州エリアで活躍する(した)近郊形電車や急行形電車に準じ、制御電動車*3に貫通ホロが装着されるため、GreenMaxのリアルな造形のものを取り付けてみました。

なお今回のセットはS102編成のみ動力が組み込まれているため、他の編成は自走ができないのが残念なポイントです。KATOは1編成単位で発売したため、3本揃えても全ての編成に動力が組み込まれますが、TOMIXでは遊び方に制約が出てしまいます。実質的には平日朝夕のライナーとするしか遊べません。

TOMIXからはベースとなったE129系が発売されているため、クモハE129形の動力を移植する手もありますが、内装パーツが専用品であるため、一筋縄には行かないところが悩ましいです。

なお過去に発売された169系「しなのサンライズ号」セットでは、3本のうち2本に動力が付いていたため、日中の運用もある程度は再現できるようになっていました。また115系1000代S7+S15編成セットは別売の動力ユニットを購入すると、2本とも走らせられるようになるなど、制約なく遊べるのが嬉しいポイントでした。

 

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側面はこんな感じです。

流れるラインは水色と緑色の組み合わせが、これまでの新長野色を引き継いでいるみたいでいいですね。実物に合わせて制御電動車の車端部の窓には、銀河モデルの優先席ステッカー*4を貼ってみました。

この製品もT車の床下機器を外すと、例の「隠しパーツ」が封入されているので、頑張って組み立ててみました。些細なパーツですが、取り付けてみるとカプラーの下の空間が埋まって、少し実感的になった気がします。

 

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ケースラベルには鉄道むすめの上田れむのイラストが添えられており、TOMIX製品史上初の試みとして話題になりましたね。他に実際に配布されたパンフレットの縮小版まで付属しています。

 

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付属の行先ステッカーですが、やはりライナーや特別快速のものが多く収録されています。上段全てがそれです。普通列車のものも収録されていますが、欲しいのがないときは種別と行先を切継ぎして貼れば再現できると思います。

というか通常の定期列車で設定のない、田中行という中途半端なものまで収録されているのはビックリです。後にも先にも臨時列車か、今年の8月に上田駅の電留線で生じた脱線事故に伴う臨時ダイヤなどでしか運転された実績がありません。どうせなら普通列車かワンマンの小諸行や軽井沢行などを収録して欲しかったです。これも(元)地元民的には、ちょっとした残念ポイントです。

 

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さて今回のセットですが、商品名の通り朝夕のライナー運用に全振りしていて、それ以外の定期運用が蔑ろにされてしまった感が否めません…。実物におけるフレキシビリティな活躍を楽しみたい方は、KATO製品の方が良さげなのかもしれないですね。

それでも美しく再現された塗装や走行性能は申し分ない点であるため、朝夕のライナー運用専用として割り切って遊ぶ分にはこれでいいのかもしれません。

SR1系には普通用の200代と300代も存在し、特に300代は増備が継続して行われているため、新たな主力となる日も近そうです。個人的にTOMIXには、これらの製品化も期待していますが、果たしていつ出ることやら……(切実)

 

今回は以上です。

 

関連記事:所有するしなの鉄道の模型

 

mc127-100.hatenablog.com

 

mc127-100.hatenablog.com

*1:なお同時期にKATOが同形式の100代と300代を製品化しているが、動力の都合でTOMIX製品と一緒に遊べないため、走ルンですは購入を見送っている

*2:周知のとおり、これには微生物で汚物を処理する「バイオトイレ」が試験設置されていた

*3:ただし在来車とは異なり、下り方へ組成されている

*4:2023年12月現在は事実上の絶版

10/21,22 ながのたび

このブログも思い出したように更新していたら、もう今年が終わるまで1ヶ月ちょいになってしまいました。時が経つのは早いですね(定型文)

さて先月の21日と22日は長野へ行ってきたので、その様子を載せたいと思います。

 

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まずは碓氷峠鉄道文化むらへ行きました。

今回のクハ189-506号のヘッドマークは、安定の「あさま」でした。


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EF63形やED42形も安定のかっこよさでした。

当日は晴れていたので、秋晴れの下で保存車の見学ができました。


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お色直しされたキハ35形や、999号のヘッドマークを取り付けたD51形などもよかったです。


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園内周遊列車「アプトくん」は、今回も3950形を模した機関車の時間帯に乗りました。


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文化むらを後にして、次は上田駅から別所温泉駅まで、上田電鉄別所線に乗りました。

今回来たのは1000系1001Fでした。

東急時代のままの姿がいいですね。


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別所温泉では、駅近くの「あいそめの湯」に行ってきました。

 

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別所温泉駅からの上りは1002F「れいんどりーむ号」でした。

車内の乗務員室仕切には、ハラミちゃんたる大物YouTuberのサインがありました。

どうやら別所線再開記念イベントの絡みで書かれたものだそうです。


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上田駅には、こんなタイルがありました。

これまでに廃止された区間に対する無念さを感じます…。

 

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今回の宿泊も「夢ハウスあずさ号」でした。

クハ183-1002号車の車内で寝泊まりすると、実家のような安心感がありました笑

ご飯もとても美味しくてよかったです。


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翌日は長野電鉄の小布施に行き、駅の近くで電車を見ていました。

3000系の出番が多いので、新しい時代の長電を感じました。


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駅の湯田中方で何枚か撮ってみました。

この日は3000系を用いた代走特急が運転されており、充当されたのは営団時代に臨時急行として走った実績があるM5編成でした。

20年ぶりの臨時優等運用であり、地下鉄ファンには嬉しい日でした。


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こちらはお馴染み8500系と2100系です。

8500系は余命宣告がなされてしまったので、無くなる前に楽しみたいですね。


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その後は長野駅まで2100系に乗車しました。

地下区間はまるで総武本線の東京トンネルのような感じで、なかなか面白かったです。

3000系はまだ乗っていないので、次回のお楽しみにしたいと思います。

長野はまた帰省した際にも、ゆっくり遊んでみたいと思います。

9600形9646号機

今回は長野県長野市は豊野支所に保存されている、9600形9646号機を紹介します。

 

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本機は長野市豊野がまだ豊野町だった頃にここへ保存されたもので、今は亡き「長野県保存機関車」というサイトには豊野駅から搬入する様子が掲載されていました。

外観の特徴として、復元されたネジ式連結器とバッファが挙げられますが、これは1972年に鉄道100周年にちなんだ映画の撮影に使用された際の装飾だそうです。9600形9600号機は戦時中に支那方面へと渡ったため、本機を9600号機の代わりとしてナンバーを取り替えて横浜の臨港線で映画の撮影を行ったとのことです。


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最後に整備されてから10年以上経過したこと、令和元年の台風被害で汚損したことなどから、全体的な状態はあまり良くないです。今からでも遅くないので綺麗にしてあげて欲しいところですね。

機関車の脇には腕木式信号機も設置されています。

また後部の連結器は自動連結器ですが、バッファが取り付けられています。


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側には交換された連結器が置いてあります。


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説明板は劣化で読めなくなっていました。

MODEMOの都電に鉄コレ動力を

今月は前の記事で紹介したTOMIX樽見鉄道ハイモ295形のほか、こちらもいじっていましたので、合わせて紹介したいと思います。

 

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MODEMOことハセガワのNT3「東京都電6000形金太郎塗装」とNT45「東京都電7000形更新車標準塗装」です。

かなり前の製品ゆえに腰高の動力が目立つこれらを、鉄コレ動力にスワップすることで、床下機器以外をリアルな見た目にしてみました。

不動産と化してしまったMODEMO路面電車シリーズ*1をお持ちの方は、ぜひ試してみてください。

ただしメーカ非推奨の強引な方法なので、手を加えたくない方や破損が怖い方にはおすすめできません。

 

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7000形更新車を例にすると、こんな感じです。

純正の動力ユニットを取り外し、前面窓抑えも撤去してから、窓ガラスの下の余白をニッパーで切り取ります。そこへ鉄コレ動力のTM-TR01にスペーサーLを取り付け、軸距を最大限まで引き伸ばしたものを、両面テープを用いて固定します。

この動力は小型車両向けゆえにオモリをたくさん積めないため、走行や集電が不安定になりがちです。対策として付随台車側の余った場所に、適当な大きさのナットをGクリアで接着し、ある程度はオモリで抑えるようにしました。

台車と床下機器のパーツは、取り付け前に再塗装して、違和感のないグレーにしてあります。

 

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車高が下がったおかげで、現行品や鉄コレなどと並べて遜色がない感じにはできたと思います。

なおこれらは動力のスワップのほか、戸当ゴムやスピーカーなどへ色差しを行い、少しメリハリのある感じにしてみました。

 

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続いて6000形は動力ユニットを外してから、窓ガラスの余白を切り取るほか、尾灯パーツの車内側にある出っ張りも切り取る必要がありました。

新しい動力は7000形と同じTM-TR01を使用していて、軸距は製品そのままで問題ありません。スペーサーはMを使いますが、付属の大きいウエイトが入らないので、一部を切り取ってウエイトを入れてから取り付けています。しかし屋根裏にあるガラス抑えの突起と動力ユニットの上部が干渉したため、それを撤去してからガラスをGクリアで接着したところへ、動力ユニットを入れました。

こちらも台車と床下機器は塗装してありますが、写真の6152号車は動力ユニット付属のD-10形ではなくD-16形へと交換されているため、予めそれらしく加工したものを塗装して取り付けました。余白にナットを固定して補重してるのも同じです。

 

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出来上がるとこんな感じです。

ビューゲルはトラムウェイ製のものへと交換したため、畳むことができるようになりました。その引き紐は手芸用の糸を軽く接着することで、それらしく見えるようにしました。

これは6152号車ということで、先述の台車にも注目していただけると嬉しいです。

 

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最後にこれらが元々付けていた動力ユニットと、スワップ後の車体とを比較してみました。

いずれも床板の底面が窓の下あたりに来ているので、元々の車高はえらく高かったことが伺えます。

また6000形は初期の製品ということもあり、床板が「へ」の字状にひん曲がっています*2。これでは経年劣化などで走行にも悪影響が生じてしまうことも考えられるため、鉄コレ動力へと交換して悪いことはないのかもしれません*3

鉄道模型は走らせてナンボのものですから、リアルな見た目を作りつつも走行性能を向上させるというのも課題なのかなと思いました。

 

2023/09/24 追記:MODEMO製品にポン付けできる他社製品として、GMのPT71形シングルアームパンタがあり、これは玉電300系であれば可能です。

もしMODEMO玉電300系のパンタをうっかり破損させてしまった場合は、それを買って取り付けましょう。

 

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mc127-100.hatenablog.com

*1:ただし名鉄モ510/520や京福電鉄(嵐電)、玉電旧型車、江ノ電玉電などの連節車は除く。嵐電に関しては過去記事を参照されたい

*2:ペラペラで薄いプラ製の床板上にて、スプリングウォームで動力の伝達を行う構造上、致し方ないらしい

*3:もっとも製品オリジナルの状態であることが重要な価値を占める、コレクター目的で集めている方に関しては、鉄コレ動力へのスワップはオススメできない