MODEMOの都電に鉄コレ動力を

今月は前の記事で紹介したTOMIX樽見鉄道ハイモ295形のほか、こちらもいじっていましたので、合わせて紹介したいと思います。

 

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MODEMOことハセガワのNT3「東京都電6000形金太郎塗装」とNT45「東京都電7000形更新車標準塗装」です。

かなり前の製品ゆえに腰高の動力が目立つこれらを、鉄コレ動力にスワップすることで、床下機器以外をリアルな見た目にしてみました。

不動産と化してしまったMODEMO路面電車シリーズ*1をお持ちの方は、ぜひ試してみてください。

ただしメーカ非推奨の強引な方法なので、手を加えたくない方や破損が怖い方にはおすすめできません。

 

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7000形更新車を例にすると、こんな感じです。

純正の動力ユニットを取り外し、前面窓抑えも撤去してから、窓ガラスの下の余白をニッパーで切り取ります。そこへ鉄コレ動力のTM-TR01にスペーサーLを取り付け、軸距を最大限まで引き伸ばしたものを、両面テープを用いて固定します。

この動力は小型車両向けゆえにオモリをたくさん積めないため、走行や集電が不安定になりがちです。対策として付随台車側の余った場所に、適当な大きさのナットをGクリアで接着し、ある程度はオモリで抑えるようにしました。

台車と床下機器のパーツは、取り付け前に再塗装して、違和感のないグレーにしてあります。

 

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車高が下がったおかげで、現行品や鉄コレなどと並べて遜色がない感じにはできたと思います。

なおこれらは動力のスワップのほか、戸当ゴムやスピーカーなどへ色差しを行い、少しメリハリのある感じにしてみました。

 

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続いて6000形は動力ユニットを外してから、窓ガラスの余白を切り取るほか、尾灯パーツの車内側にある出っ張りも切り取る必要がありました。

新しい動力は7000形と同じTM-TR01を使用していて、軸距は製品そのままで問題ありません。スペーサーはMを使いますが、付属の大きいウエイトが入らないので、一部を切り取ってウエイトを入れてから取り付けています。しかし屋根裏にあるガラス抑えの突起と動力ユニットの上部が干渉したため、それを撤去してからガラスをGクリアで接着したところへ、動力ユニットを入れました。

こちらも台車と床下機器は塗装してありますが、写真の6152号車は動力ユニット付属のD-10形ではなくD-16形へと交換されているため、予めそれらしく加工したものを塗装して取り付けました。余白にナットを固定して補重してるのも同じです。

 

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出来上がるとこんな感じです。

ビューゲルはトラムウェイ製のものへと交換したため、畳むことができるようになりました。その引き紐は手芸用の糸を軽く接着することで、それらしく見えるようにしました。

これは6152号車ということで、先述の台車にも注目していただけると嬉しいです。

 

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最後にこれらが元々付けていた動力ユニットと、スワップ後の車体とを比較してみました。

いずれも床板の底面が窓の下あたりに来ているので、元々の車高はえらく高かったことが伺えます。

また6000形は初期の製品ということもあり、床板が「へ」の字状にひん曲がっています*2。これでは経年劣化などで走行にも悪影響が生じてしまうことも考えられるため、鉄コレ動力へと交換して悪いことはないのかもしれません*3

鉄道模型は走らせてナンボのものですから、リアルな見た目を作りつつも走行性能を向上させるというのも課題なのかなと思いました。

 

2023/09/24 追記:MODEMO製品にポン付けできる他社製品として、GMのPT71形シングルアームパンタがあり、これは玉電300系であれば可能です。

もしMODEMO玉電300系のパンタをうっかり破損させてしまった場合は、それを買って取り付けましょう。

 

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mc127-100.hatenablog.com

*1:ただし名鉄モ510/520や京福電鉄(嵐電)、玉電旧型車、江ノ電玉電などの連節車は除く。嵐電に関しては過去記事を参照されたい

*2:ペラペラで薄いプラ製の床板上にて、スプリングウォームで動力の伝達を行う構造上、致し方ないらしい

*3:もっとも製品オリジナルの状態であることが重要な価値を占める、コレクター目的で集めている方に関しては、鉄コレ動力へのスワップはオススメできない