今回は長野県長野市は豊野支所に保存されている、9600形9646号機を紹介します。
本機は長野市豊野がまだ豊野町だった頃にここへ保存されたもので、今は亡き「長野県保存機関車」というサイトには豊野駅から搬入する様子が掲載されていました。
外観の特徴として、復元されたネジ式連結器とバッファが挙げられますが、これは1972年に鉄道100周年にちなんだ映画の撮影に使用された際の装飾だそうです。9600形9600号機は戦時中に支那方面へと渡ったため、本機を9600号機の代わりとしてナンバーを取り替えて横浜の臨港線で映画の撮影を行ったとのことです。
最後に整備されてから10年以上経過したこと、令和元年の台風被害で汚損したことなどから、全体的な状態はあまり良くないです。今からでも遅くないので綺麗にしてあげて欲しいところですね。
機関車の脇には腕木式信号機も設置されています。
また後部の連結器は自動連結器ですが、バッファが取り付けられています。
側には交換された連結器が置いてあります。
説明板は劣化で読めなくなっていました。