TOMIXの209系をいじる

去る2023年12月はボーナスが突っ込まれるんだなぁ、とぼんやり考えながら秋葉原を徘徊していたら、某犬の屋号の中古屋にて、こんなものを格安で見つけてしまい、諭吉さんを溶かして連れ帰りました。

 

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TOMIXの209系0代京浜東北線(以下ウラ車)の初期製品です。

登場間もない頃の川崎製車両のうち、初期に造られた車両をプロトタイプとしているため、側窓が固定窓なのは元より、側面にDコックの蓋が無かったり*1、妻面にビートがあったりと、特長をよく捉えています。個人的にはメッキ処理が施されたクーラーキセが、眺めたときに実感的な感じでお気に入りです。

初めは1本だけに留めておこうかと思っていたものの、中古で安いのがジャンジャン出てくるので、えらく手を滑らせてしまい、インレタに収録されている編成はほとんど集まりました笑

 

さて、これらの209系0代ウラ車ですが、元はジャンク出身が多いため、あちこちお疲れのところが見受けられました。

よって今回はクリーニングやパーツの交換ならびに整備を合わせて進めていきました。

 

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まずホコリだらけだったり、汚れてたりしているものは、アルコール入のウェットティッシュやKATOのユニクリーナーで丁寧に拭き取り、綺麗にしてあげました。

輪軸も踏面のクリーニングをしても無理なレベルで汚損しているものは、オークションで入手した台車ごと新品へ交換しました*2。ここで使った台車はDT-61D形*3であるため、実物とは異なりますが、新集電機構が使えるのは長い目で見たときに安心できます。TOMIXの旧集電機構は走行抵抗が増えるほか、集電板と輪軸との当たりが悪いとショートの原因になり、構造上やむを得ないとはいえ危険と隣り合わせ*4なのは避けられないため、正直なるべく使用したくないところではあります…。

このほかウェイトは古い製品ゆえに全部錆びていた*5ため、現行品を取り寄せて総取り替えしています。

 

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わかりにくく下手くそな写真で恐縮です…ライトユニットは鐵工房(KEY FACTORY)製へと交換し、現車のような色味のLEDで照らすようにしました。カプラーも前面を含めて全てTNカプラーへ交換し、見た目の向上を図りました。

 

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中間車も基本的には先頭車と同様のお手入れをしていますが、動力車にあたるモハ208形の動力には色々と注意を払いました。

まずほとんどジャンクゆえに手荒な扱いでヘタってるものが多く、M-5モータ自体が絶版で入手できないため、思い切ってM-13モータの動力へ交換しました。そのため20mでロングシートの室内を持つものを手当たり次第かき集め、順次交換していきました。台車はほとんどオークションで入手した新品へと交換してあります。いずれは全車DT-61Dで統一したいのですが、市場在庫がないのとオークションで頻繁に出てくるわけではないので、一部はしばらくそのままで遊びます。またこの機会に動力車を2両へと増やし、勾配のあるレンタルレイアウトにおける走行性能も向上させました。

 

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モハ209形のパンタグラフは現行の避雷器が別パーツになったものへ交換しました。

 

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この他、細部に色差しをしたり、ガレージメーカのインレタを貼ったりと、全体的なディテールの向上を図りました。

 

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以上の加工を経て甦った、TOMIXの209系0代ウラ車の旧製品たち。

細かい作業が大変ですが、ジャンク売り場やオークションでボロボロの状態だったのが、ピカピカになって甦り、現行品に負けないくらい輝くのを見るとお手入れのやり甲斐を感じます。

写真は先日秋葉原のcle-cleへ走らせに行ったときのものですが、スムーズに走るのと、並べてかっこいいのとで、なかなか楽しく充実感があり、大満足でした。

 

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さて、この209系0代をいじったことで、次なるものもいじりたくなってしまいました…。

その詳細はまた別の記事で紹介したいと思います。

それまでお楽しみに…!

*1:ドアエンジンが空気式であるため。現在はマリ区の2000代として現役

*2:発生した古い輪軸は金属ゴミとしてリサイクルしましょう

*3:これにはヨーダンパの台座があるため209系0代で使用しているものではない

*4:実際に外れた集電板のせいでショートし、かなりヤバいところまでいってしまったことがあった模様…

*5:現行品はメッキ加工が施してあるため錆びにくいが、念のため取扱の際は手先を清潔にした方が吉