お久しぶりです。
年の瀬に伴いバタバタしていたが故に放置していました。なんだかんだで2022年もあと少しで終わってしまうので、時の流れは残酷ですね。
閑話休題。きっかけは去年の年始に遡ります。
TOMIXの松浦鉄道MR-100形を集めているうちに、他の第三セクター鉄道のNDCも欲しくなってきてしまい、たまたまKitcheNこと林檎製作所のホームページを見ていると「くま川鉄道デカール」なるものを発見しました。そして手元には、かつて秋ポポにて興味本位で買ったはいいが、全く走らせていないTOMIXのキハ120系越美北線色があることを思い出し、これを元手にくま川鉄道のKT-100/200形を作ってみたくなりました。
まずは既存の2両をIPAに漬けて塗装を剥離します…
塗装を剥がしているうちに全車両再現したくなってしまい、追加の2両をジャンクで調達しました。
そしてKT-100形タイプになる4両が出揃いました。
塗装を剥離したらKATOのジャンパ線を取り付けるため、大体の位置に穴を開けて仮組して調整しました。
続いてトイレ付のKT-200形を再現するため、キハ120系のトイレ付を3両入手し、IPAにドボンしました。
こちらは最近のロットということもあって、クーラーやベンチレータ、そしてアンテナなどのパーツが接着剤で強固に固定されており、取付足を破壊しないと取り外さなかったです…。
全車塗装を剥がしたら下塗りをし、屋根をGM製鉄道カラーのダークグレー、車体をタミヤカラーのインシグニアホワイトで塗装しました。
現車はJR形の無線アンテナは一切付いておりませんが、撤去するのが面倒だったので敢えて残しております。
その後慣れないデカールと格闘すること数時間…
ひとまずKT-100形が完成しました。
デカールの貼り付けが下手くそなので、ところどころ千切れたり曲がったりしています…orz
そしてあろうことかここで力尽きてしまい、しばらく箱にしまいっぱなしで放置してしまいました(アホ)
転機が来たのは今年の11月。
仲間内の運転会が開催されることになり、これを機に久々にKT-100形タイプを引っ張り出して走らせてみました。
完成品を加工しただけなので走るのは当然として、中途半端に貼られたデカールが剥がれており、非常にみっともない状態で走り回るという有様…。
そして製品の都合からT車はM車から純粋にモータを外しただけの構造なので、しばらく走らせていたらM車が若干発熱してしまいました。
これを受けて新しいデカールを発注し、KT-100形タイプの修正とKT-200形タイプの完成を決行しました。
そして晴れて完成した姿がこちらです。
左からKT-100形KT-101号~KT-104号、KT-200形KT-201号~KT-203号です。
いずれも種車から大幅な加工をせずに製作したため、アンテナが残っているほか、ライト形状やKT-200形におけるトイレ位置*1などが現車と大幅に異なっています。
またT車にはジャンクで拾ってきた動力を移植し、全車自走できるようにしました。
おかげでクッソ重いT車を1両に牽引させることがなくなったため、M車の発熱なども避けられるものと思います。
こちらはKT-100形KT-101号です。
KT-100形は1989年のくま川鉄道開業に合わせて、4両が当時の新潟鐵工所で製造されたNDCです。同型車にはJR西キハ120系をはじめ、松浦鉄道MR-100/200/300形、高千穂鉄道TR-100/200形、南阿蘇鉄道MT-2000形や錦川鉄道NT2000/2100形など、西日本地区に多く存在します。
鉄道に興味のない人には「夏目友人帳の劇中に登場したレールバスのモデル」といえばお分かりいただけますでしょうか。
現在は田園シンフォニーことKT-500形によって置き換えられて引退していますが、KT-102号だけは製造元の新潟トランシスに引き取られ、現在も自社工場内で保存されているとのことです。
こちらはKT-200形KT-202号です。
KT-200形も1989年の開業に合わせて導入されたもので、車内はKT-100形のセミクロスシートに対して、こちらはイベントに対応したトイレ付のロングシートです。トイレ部の側面には、この地域の郷土玩具である「きじうま」のイラストが貼られています。
こちらも田園シンフォニーによって置き換えられており、現在は全車が引退しました。保存車はありません。
KT-200形の中でも日本宝くじ協会の寄付金によって造られたKT-201号だけは、車体に大きな虹が描かれているのが特徴です。
以上、制作の過程と作品の紹介を駆け足で行いました。
コレのおかげでクッソ苦手だったデカール貼りも、少しは慣れてきたように思えます。また今度もデカールを使うような車両に挑戦してみたくなりました。
かつてのGMのカタログに書いてあったように、車両を作るだけでは少し寂しいので、特定地方交通線からの転換線をイメージした小さいレイアウトでも作って走らせてみたくもなります。
またただ単に走らせるだけではなく、マヤ34形を挟んだ編成やキハ58系との併結なんかも楽しんでみたいものです。
最後にこれらが収まっているケースですが、予備の動力ユニットが入っている場所はKT-31形を入れるつもりの場所なのです。
一応マイクロエースの製品が出ているのは承知していますが、あのクソデカバックミラーがすごく嫌なので、実物同様にキハ31形から改造するつもりです。
TOMIXの動力車に繋いで走らせるため、動力もマイクロ謹製のものからスワップする予定ではありますが、どうなることやら……。
*1:本来であれば排気管のある側に付く