長野電鉄車輛集の旧版

以前こちらで紹介した、かつての長野電鉄がオタのお土産用に販売していた絵葉書「長野電鉄車輛集」ですが、その後旧版と思われるものを入手したので、改めて紹介したいと思います。この記事をお読みになる前に、こちらの記事を合わせてお読みいただけると幸いです。

 

mc127-100.hatenablog.com

 

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上が旧版、下が新版です。

入れ物は特に変わらないのですが、異なるのは中身です。

 

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左が旧版で右が新版です。

なんと2000系が各停ヘッドマークを装着したものになっているのに加え、2500系仮編成が長津田で撮られた落成当初のフォトカードになっているのです。この2枚以外はどちらも同じものが封入されているので、ここでは取り上げません。

2000系はどちらもB編成なのですが、この当時1番線は湯田中・木島方面の列車が発着していたホームなので、そこにいながら各停長野行の表示を掲げているのがとても謎です。恐らく撮影用に長野行の表示にしたのか、車庫を出て1番線に引き上げてから長野行になる列車に充当されたのかのどちらかでしょう。

また2000系の後ろに有蓋車が停車しているのが確認できますが、これは同封されているED5100形がけん引する貨物列車だと思われます。つまり旧版に収録された写真は全て同じ日に撮影されたものと見て間違いはないかと思います。また新版に収録されている2000系と2500系の写真も雪の残り具合から同じ日に撮られたものと考えられます。どうして2000系と2500系の写真だけ残雪のある日に撮られたものなのか、という疑問はこういうことだったからということで解決してしまいました。

 

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こちらは旧版に収録された2000系と2500系をスキャンしたものです。

須坂駅のホームの広告に万座温泉のがあるあたりに、まだ長電が万座温泉への観光客輸送のシェアを握っていたことが窺えます。

2500系は仮編成と呼ばれるもので、本格的な導入の前に試運転を行なって不具合の洗い出しを行うためのものだったそうです。そのため東急から借り入れという扱いになっていたので、正式な車籍編入はされていなかったそうです。

なおどうしてこの2枚だけ後に差し替えられることになったのか…ということは今のところ分かりません。察するに2500系が長野に到着したのに合わせて差し替えを行ったのでしょうか。その辺の事情をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントにてお知らせください。