去る2019年、小池百合子東京都から台風19号の影響で営業所が被災してしまった福島交通へ、一般路線バス11両の譲渡が発表されました。福島交通といえば、かつてより都営バスの中古車両を多数導入していることで有名ですが、当方の地元のバス事業者であるアルピコ交通も同様に多数導入していました(2023年9月に移籍再開した模様)。
しかし、どの車両がどれくらい移籍していたのか…ということまでは把握していないので、今回覚書程度にまとめてみました。
前に書いた同様の記事では単に文字列だけで少しわかりにくいものだったのと、参考にしたサイトの間で年式に関する記述が矛盾していたので、この記事では当該車両の都営バス時代の姿を描いたイラストを挿入するとともに、年式も正しいものへ修正しました。また都営時代の局番は判明したものに関して反映するようにしました。
以上の修正点も含めて改めてお楽しみいただけたらと思います。
なお旧版の記事はこちらの公開と同時に削除いたしました。
※この記事の内容に関しまして、アルピコ交通株式会社や東京都交通局などの現業機関へ問い合わせることを固く禁じます。※
掲載順は「バスジャパン・ハンドブックシリーズ」に準じ、上から順にいすゞ中型→いすゞ大型→日野中→日野大→ふそう中→ふそう大とし、上から順に古い年式とします。
凡例…川:長野支社(旧川中島バス)所属、松:本社(旧松本電鉄)所属、諏:諏訪支社(旧諏訪バス)所属、アルファベット:都営局番における年式記号、引:中扉が引扉、折:中扉が折扉
表記方…アルピコ社番/登録番号/大まかな所属/都交局番/扉の形態
もくじ
○いすゞ中
P-LR312J(IKC)
42311/長22あ2311/川/S893/引
○いすゞ大
P-LV214K(IKC:都市新)
10960/松本200か190/松/V512/折
P-LV314K(IKC)
42017/長野22あ2017/川/M307/引*1
42018/長野22あ2018/川/M313/引
42023/長野22あ2023/川/M310/引
42096/長野22あ2096/川/N362/引
42150/長野22あ2150/川/P589/引
42206/長野22あ2206/川/R689/引
42207/長野22あ2207/川/R690/引
42211/長野22あ2211/川/P591/引
42212/長野22あ2212/川/P592/引
P-LV314K(FHI)
42068/長野22あ2068/川/M264/引
42215/長野22あ2215/川/R626/引
10930/松本200か188/松/V526/折
U-LV324K(IKC)
10034/松本200か178/松/W699/折
10052/松本200か216/松/W724/折
40416/長野200か416/川/X429/折
40425/長野200か425/川/X428/折
40427/長野200か427/川/X426/折
40481/長野200か481/川/X377/折
40482/長野200か482/川/X382/折*2
U-LV324K(FHI)
10030/松本200か174/松/W674/折
10031/松本200か175/松/W680/折
10032/松本200か176/松/W681/折
10033/松本200か177/松/W682/折
10035/松本200か189/松/W202/折
10036/松本200か192/松/W205/折
10037/松本200か191/松/W207/折
10050/松本200か214/松/W684/折
10051/松本200か215/松/W685/折
10053/松本200か240/松/W201/折
10054/松本200か241/松/W206/折
○日野中
P-RJ172BA(日野)
40014/長野200か14/川/S808/引
40015/長野200か15/川/S806/引
40018/長野200か18/川/S807/引
30307/松本200か31/諏/S817/引
○日野大
K-RE101(日野)
41918/長野22あ1918/川/M154/引
41919/長野22あ1919/川/L658/引
41920/長野22あ1920/川/M153/引
41921/長野22あ1921/川/L659/引
41922/長野22あ1922/川/L680/引
41928/長野22あ1928/川/L651/引
41929/長野22あ1929/川/L669/引
41930/長野22あ1930/川/L652/引
41931/長野22あ1931/川/L664/引
41937/長野22あ1937/川/L670/引
41961/長野22あ1961/川/L660/引
41962/長野22あ1962/川/L665/引
P-RT223AA(日野)
42016/長野22あ2016/川/M292/引
42022/長野22あ2022/川/M293/引
42066/長野22あ2066/川/M297/引
42067/長野22あ2067/川/N386/引
42097/長野22あ2097/川/N415/引
42129/長野22あ2129/川/N422/引
42130/長野22あ2130/川/N423/引
42131/長野22あ2131/川/N427/引
42132/長野22あ2132/川/P515/引
42133/長野22あ2133/川/P516/引
42134/長野22あ2134/川/P517/引
42138/長野22あ2138/川/P519/引
42139/長野22あ2139/川/P520/引
42140/長野22あ2140/川/P518/引
42141/長野22あ2141/川/P521/引
P-HT233BA(日野)
42198/長野22あ2198/川/P570/折*3
42202/長野22あ2202/川/P571/折*4
42204/長野22あ2204/川/P572/引
42205/長野22あ2205/川/P585/引
42297/長野22あ2297/川/R641/引
42299/長野22あ2299/川/R650/引
42300/長野22あ2300/川/R651/引
42301/長野22あ2301/川/R654/引
42304/長野22あ2304/川/R657/引
42305/長野22あ2305/川/R659/引
42309/長野22あ2309/川/R635/引
42310/長野22あ2310/川/R737/引
42316/長野22あ2316/川/R736/引
42317/長野22あ2317/川/R637/引
42328/長野22あ2328/川/R722/引
42329/長野22あ2329/川/R724/引
41366/長岡22あ1366/川/R727/引*5
41367/長岡22あ1367/川/R731/引*6
40088/長野200か88/川/S126/引
40089/長野200か89/川/S127/引
40027/長野200か27/川/T363/折*7
40050/長野200か50/川/T355/折
40051/長野200か51/川/T356/折
40093/長野200か93/川/T352/折
40094/長野200か94/川/T354/折
U-HU2MLAA(日野:都市新)
40474/長野200か474/川/X605/折
40475/長野200か475/川/X626/折
40476/長野200か476/川/X627/折*8
U-HT2MLAA(日野)
40290/長野200か290/川/X307/折*9
40291/長野200か291/川/X309/折*10
40292/長野200か292/川/X310/折*11
40293/長野200か293/川/X313/折*12
40499/長野200か499/川/X303/折
40500/長野200か500/川/X484/折*13
40508/長野200か508/川/X498/折
PKG-KV234L2(J-bus)
07466/長野200か1981/川/R589/引
○ふそう中
P-MK116J(呉羽)
30304/松本22あ1845/諏/R876/引
30305/松本22あ1846/諏/R877/引
30306/松本22あ1847/諏/R825/引
○ふそう大
P-MP218K(呉羽:都市新)
42226/長野22あ2226/川*14/R238/折
P-MP218K(三菱)
42101/長野22あ2101/川/N483/引
42102/長野22あ2102/川/N484/引
42103/長野22あ2103/川/N480/引
42108/長野22あ2108/川/N492/引
42109/長野22あ2109/川/N493/引
42110/長野22あ2110/川/N494/引
42113/長野22あ2113/川/N496/引
42114/長野22あ2114/川/N498/引
42143/長野22あ2143/川/P529/引
42144/長野22あ2144/川/P535/引
42147/長野22あ2147/川/P530/引
42148/長野22あ2148/川/P531/引
U-MP218K(三菱)
40357/長野200か357/川/X587/折*15
U-MP218K(呉羽)
40371/長野200か371/川/W285/折
こうして見ると、日野の大型車(RE101及びブルーリボン)がL代車からT代車にかけて、すさまじい勢いで長野へ移籍しているのが一番目立ちますね…。恐らく非冷房車の代替と、オリンピックに向けた輸送力増強が主たる目的かと考えられますが、これだけ移籍していたとは…。またふそうの大型車(エアロスターM)のN代車も、N代車以降の日野の大型車と共に大量に移籍しているのが目立ちますが、これも同様の理由からの移籍であると考えられますね。
それに比べていすゞ車は、富士重ボディの大型車がある程度まとまって松本へ移籍した以外は、単発的にぼちぼちといった感じです。アルピコ(特に長野支社)的に、キュービックはパワーがあっても前面ガラスの費用がネックになってしまったのでしょうか…?(その割には長野に対する富士ボディ車の移籍両数が少ない気がしますが…)
U-規制車の大型車は、どれもP-規制車に比べて移籍した数が少ないですが、恐らく旧型車の置き換えがひと段落したのと、石原慎太郎元都知事の悪政の影響であることが考えられます。特にふそう車が少ないのは、元都知事の影響のほか、同時期に発覚したリコール隠し事件の影響も考えられるかと思います。
中型車に至っては片手で数えられる両数しか解析していないのが目立ちますが、中型車は自前である程度揃えていたので、そんなに入れる必要はなかったというところなのでしょうか…。
ここまで纏め上げるのは結構大変で、2~3時間以上もかかってしまいました。
しかし、いままで頭の片隅で曖昧になっていたことがスッキリと整理で気がするので、やってみて良かったと思います!!
今回は以上です。
2023/09/25 追記:このタイミングで新たに都営からの移籍車が復活したとの情報が入ったため、当該車を反映しました。イラストは後日追加します。
※イラストは野川様のバスぬりえ(http://tabi.atz.jp/busnuri/index.html)の素材を使用させていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
参考サイト
「長野ナンバー一覧表」http://tsk3104.web.fc2.com/ngb/ng.html
「長野市を走る路線バス応援サイト」http://www.busnagano.com/index.html
「2ch中古バススレwiki」https://w.atwiki.jp/cyukobus/
ほか多数
勝手ながら参考にさせていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。