上田電鉄の復刻乗車券シリーズ

なんやかんやでブログを開設したので少しずつではありますが、この場を用いて私の所蔵する切符類も紹介していきたいなと思います。

最初に紹介するのは、2000年代前半に当時は上田交通だった上田電鉄が発売していた「復刻乗車券シリーズ」です。

これは廃止になった路線の乗車券を復刻したものが3枚と通常の乗車券が1枚の4枚の切符のほか、当時活躍していた車両のポストカードが3枚付属するものです。私が物心ついた頃に第1弾と第2弾は売れてしまっていたため、最初になんかのイベントでずっと売れ残っていた第3弾を入手しました。続いて近年開催されたイベントで第2弾を入手し、現在は第1弾のみが手元にないといった状態です。

くだらない前置きはさておき、早速第2弾から紹介したいと思います。

 

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乗車券が収められる台紙は、通勤定期券を模したデザインとなっています。

第2弾では真田傍陽線が収録されており、現在の旧上田東急ステイの位置にあった電鉄上田駅から真田、傍陽、そして真田方面と傍陽方面の分岐駅であった本原駅までの乗車券が付属します。また通常の乗車券は別所線の上田から別所温泉までのものになっています。

 

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こちらは付属する3枚のポストカードです。

上から公園前駅に入線するモハ4250形、貨車を牽いて川久保橋梁を渡るモハニ4250形、最終日にお別れの飾りつけを施された電鉄上田駅構内のモハニ4250形です。

3枚目のポストカードのモハニ4250形の後ろにくっついているのはモハ4250形、左の電留線にいるのはモハ4260形です。

モハニ4250形は上田電鉄の前身、上田温泉電軌がデナ100形として投入した電車で、当時は荷物扉の戸袋窓に丸窓の意匠がありました。モハ4250形は元鶴見臨港鉄道の買収国電を譲り受けた4255号車と4256号車の他に、元富士山麓鉄道の4257号車がいました。これら4250形は、廃止後にモハ4255とモハニ4250形のうちの1両はしばらくの間上田原電車区に留置されていたのですが、いつの間にか解体されています。またモハ4256は弘南鉄道へ譲渡されています。

モハ4260形は運輸省から63系の割り当てを受けた東武鉄道が、その見返りとして地方私鉄へ供出した電車のうちの1両で、元は野田線に所属していたとのことです。本来であれば琴電へ供出された仲間と共に長野電鉄へ行く予定だったのが、なぜか1両だけ上田電鉄へ来てしまったのだそうです。こちらも廃止後は弘南鉄道へ譲渡されました。

 続いて第3弾を紹介します。

 

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こちらも乗車券が収められる台紙は、通勤定期券を模したデザインとなっています。

第3弾では西丸子線が収録されており、始点の下之郷から終点の西丸子までのものと、途中の東塩田から御岳堂、御岳堂から西丸子までの乗車券が付属します。また通常の乗車券は、こちらも別所線の上田から別所温泉までのものになっています。

 

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こちらは付属する3枚のポストカードです。

左から時計回りに1110形1112号車、1110形1111号車、3120形3122号車です。

1110形は現在の東急田園都市線世田谷線の前身である、玉川電気軌道が開業時に用意した1067㎜ゲージ用の4輪単車を上田温泉電軌の開業にあたって大量に譲り受けたものです。この当時は荷物車に改造されたのちに旅客車に再改造された1111号車と、玉電時代の姿を保っていた1112号車および1113号車の3両が在籍していたそうです。

3120形は善光寺白馬電鉄から譲り受けたガソリンカーと自社発注のガソリンカーを電車化た車両です。この3122号車は上田電鉄丸子線を開業した丸子鉄道が発注したキハ1が全身とのことです。

 

私が所蔵する復刻乗車券シリーズは以上です。

第1弾はおそらく丸子線を再現したものと思いますが、現物を見たことがないので何とも言えません…また入手できたら紹介したいと思います。