M18形増備車入線記念乗車券

久々の切符これくしょんですが、今回は「M18形増備車入線記念乗車券」を紹介したいと思います。

これは現在は廃止となった宮城県くりはら田園鉄道の前身である栗原電鉄が、福島交通より電車線の電圧を昇圧したことに伴って放出された5300形を譲受し、M18形となったことを記念したものです。栗原電鉄の電車は制御電動車はM、制御附随車はCを冠し、そのあとに車体長を示す数字を組み合わせる独自の形式称号を採っており、このM18形は車体長18mの制御電動車ということになります。

 

 

入れ物は車体の塗装をイメージしたようなデザインになっています。

 

 

券面の表は車両の写真、裏面は図面が載っています。

M18形は西武から譲受した車両を西武所沢工場で鋼体化したM181号車が既に在籍していたため、このM182号車とM183号車は増備車ということになります。塗装は福島時代のままなので、栗原の在来車とはちょっと違った感じなのが面白いですね。

この2両は福島では連結した状態の方が多かったのに対し、栗原では単行で使用されていたのだそうです。しかし入線してから2年後の1995年に電車運転を廃止し非電化したため、第2の活躍は短命に終了しました。