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北総鉄道(北総開発鉄道)7000形7001号

今年は北総鉄道*1が創業50周年という記念すべき年であることから、様々な企画がなされています。

その一環として西白井駅高砂方に留置されている7000形7001号車が、ライトアップのためにカバーを外して公開されているとのことで、早速見に行ってきました。

写真の撮影は全てホーム上の安全な場所から行いました。

 

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7000形は1979年3月の1期線:北初富~小室間の開業に合わせて6連3本が導入されたもので、セミステンレス車体を持つ界磁チョッパ制御車です。

「ゲンコツ」や「Σカット」、あるいは「ガンダム*2」などと形容される独特の前面デザインが特徴的ですが、前面下方の視界の確保を目的に採用されたものだそうです。

他にも熱線吸収ガラスを用いた固定窓や吊革を廃した車内など、1970年代の電車にしては先進的な点が評価され、翌年の1980年に鉄道友の会よりローレル賞を受賞しています。

一方では京成の顧問も務めた当時の社長:黒岩源雄氏のトップダウンで採用されたからこその奇抜なデザインという点もあったらしく、手入れのしにくい前面をはじめ、車体の構造や後年の京急直通に伴う半ば無理矢理な改造など、必ずしも現場から歓迎されたわけではなかったところもあったらしいです…。

後に増結用の中間車を組み込んだ8連化や、京浜急行の直通基準を満たすために先頭車と中間車で電装品を入れ替えるといった改造を受けて活躍したものの、セミステンレス車体特有の電食に起因する車体骨組の腐食の問題が生じたことで、京成グループ標準車体を持つ7500形へと置き換えられることになりました。置き換えは2006年から2007年にかけて行われ、全車が解体されるものも思いきや、トップナンバーの7001号車のみ保存されることが決まり、ここ西白井駅高砂方で保管されています。

 

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先月にはふるさと納税をした人を対象にした撮影会も開催されたようで、当日は車内の開放なども行われたそうです。

そのときは前面方向幕は劣化していることから「特急 西白井」を掲出していたものの、本日はなぜか「急行 千葉ニュータウン中央」を掲出していました。恐らくは無理矢理回して変えたのでしょうか…。

また営業運転では用いることのなかった*3サボ受けに前サボも掲出された状態での公開ともなりました。これは先月の撮影会でも同様の展示をしていたもので、普段は車庫内で保管しているものを取り付けているとのことだそうです。

 

北総7000形といえば、2004年ごろに公開された映画「電車男」の劇中にて、物語の要所要所に登場しているのを思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。その年は引退する前年ということで、銀幕の中に末期の姿を偲ぶことができます。走行シーンなども収録されているので、この機会に観直してみるのもいいかもしれませんね。

*1:開業時の社名は北総開発鉄道

*2:主に直通先の京浜急行の社員がそう呼んでいたとのことである

*3:回送などでは用いていたらしい