タイトルを見ると長野と諏訪にいた西工58MCボディを持つ移籍車や、白馬にある西工96MCボディを持つ移籍車のこととお思いになるかと思いますが、今回のはそれではありません。
アルピコ交通では2013年ごろに長野~大阪間の高速バスを共同運行していた阪急バスから、高速路線車を借り受けて運行していたことがありまして、阪急カラーのアルピコバスとして話題になっていました。
今回は梓川S.A.に立ち寄った際にたまたま遭遇した同車について紹介したいと思います。
夕闇迫る梓川S.A.に停車中の阪急なアルピコです。
三菱ふそうエアロクイーンの2894号車で、長野200 か1256という払い出しナンバーに登録されて使用されていました。
借り物であるため、車体色は変更されずに阪急のままで運行していました。
前面の阪急の社章はそのままでした。
側面の阪急社番はそのままなのに対し、新たにアルピコ交通の社名が入れられていました。
アルピコのセレガーラと並んだところです。
阪急からの借入車は2016年に返却されたとのことで、たった3年だけの存在だったそうです。
以下オマケ:こちらが正真正銘の阪急中古のアルピコ交通です。
西工58MCボディをもつものは長野にいすゞ、諏訪にふそうのシャーシに架装されたものが2両ずつ在籍していました。そのうち長野にいた40512号車は導入当初より、戸隠地区の観光輸送を意識したラッピングを施されており、ダイナミックストライプが標準のアルピコ交通の一般路線車の中で異彩を放っていました。
2022年4月現在では58MCボディの車両は既に引退していますが、白馬に96MCボディを架装したいすゞ車が1両だけ在籍しています。機会があれば一度見に行ってみたいと思います。