京急600形(2代目) デハ601号

本日はヒマに任せて気分転換に、こちらを見に行ってきました。

 

f:id:mc127_100:20220402160532j:image

 

逗子第一運動公園に保存されている、京急600形(2代目)のデハ601号です。

2000形の先代に当たる快特こと快速特急専用車で、1956年に初代700形として登場しました。京急流にアレンジされた湘南顔の前面に、2ドア・セミクロスシートという堂々たるスタイルが魅力的です。

現在もロングシート化や前面の整形を受けた2連2本がコトデンこと高松琴平電鉄で1070形として活躍をしているので、そちらもいずれは乗車してみたいと思います。

 

f:id:mc127_100:20220402160931j:image

 

後ろから見るとこんな感じです。

広幅の貫通路が板材で塞がれていたり、連結器が撤去されたりしています。

丸みを帯びた妻面に配管が露出していないのに京急の電車に対する美学を感じます。

 

f:id:mc127_100:20220402163020j:image
f:id:mc127_100:20220402163015j:image

 

台車はコトデンへ譲渡されたものと同様の、東急車輛製TS-310を履いています。

貫通路側のものはレトロな銘板も付いています。

 

f:id:mc127_100:20220402163357j:image

 

この独特の丸味を帯びた湘南顔に、インターアーバン由来の京急らしさを感じます。

 

f:id:mc127_100:20220402163449j:image

 

運転台はこんな感じです。

保存会が発足するまで放置に近い状態だったらしく、破壊されたり紛失したりしている機器類が大変多いです。


f:id:mc127_100:20220402163453j:image
f:id:mc127_100:20220402163457j:image

 

KHKの切文字や妻面のプレート類は綺麗な状態で残されています。

 

f:id:mc127_100:20220402163623j:image
f:id:mc127_100:20220402163626j:image
f:id:mc127_100:20220402163629j:image

 

先述のとおり長いこと放置に近い状態であったがゆえに、側面の種別表示器の破損や屋根の雨樋、車体の裾などの腐食が目立ちます。また屋根布も一部が剥がれてしまっています。やはり保存車はただ置いておくだけでなく、きちんと手入れをしないと動態の車両よりも劣化が著しくなるということがわかります。

この車両も本社併設の京急ミュージアムに保存されている230形のように、久里工で大規模な修繕を受けることができたら…なんて夢物語を考えてしまいました。

 

屋外の海に近いところでの保存ゆえに大変なところがありますが、これからも大切にされていくといいですね。

 

関連リンク:デハ601&デハ1052保存会兼用活動ブログ

デハ601&デハ1052保存会兼用活動ブログ