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アルピコに東武20000系

一昨日、アルピコ交通公式サイトより、東武20000系電車を譲受する旨が「公式」に発表されました。

 

 

引用:渕東なぎさ【アルピコ交通公式】(@Nagisa_Endo)より

 

東武伊勢崎線から地下鉄日比谷線に直通する運用には新型車70000型および70090型を導入すると同時に、これまで活躍していた20000系を運用から外した上で編成を短縮し、本線系統北部のワンマン線区や日光・鬼怒川方面へ転用していました。*1これに伴い、余剰となった中間車は逐次廃車・解体されるものと思いきや、次の4両は北館林荷役所にて留置されていました。

 

モハ24803+モハ25853

モハ26803+モハ25854

モハ24804+モハ25855

モハ26804+モハ25856

 

これらは20000型がパンタ付・チョッパ装置搭載のモハ24800形またはモハ26800形、20050型がパンタ無・コンプレッサ搭載のモハ25850形が種車となるように組成されました。

 

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参考画像:今回譲渡される車両の種車が組み込まれていた東武20000型21804F

 

そしてこのうちモハ24803+モハ25853が今年の5月に京王重機整備北野工場へ搬入され、来年の3月に営業運転へ投入するのを目処に改造工事がなされています。

これまでTwitterなどに挙げられた目撃情報や、アルピコから発表された情報を基に、考えられる改造メニューは次の通りです。

 

先頭車化(これは当然ですね)

制御装置の1C4M化

モハ24803へのパンタ増設(2丁パンタ化)

モハ25853へのパンタ増設(前パンなのは確定。先代の3000系の例から恐らくカッターパンか?)

側面行先表示の交換

ワンマン化

 

改造されたのち、アルピコでも20000系を名乗ることになるらしく、5000系や3000系の例から新島々方よりモハ20100形(奇数車)+クハ20100形(偶数車)という組成になることが考えられます。アルピコにおいては20000型がクハ20100形(偶数車)、20050型がモハ20100形(奇数車)になるとのことです。

 

…とまぁ、ここまでの話を元に考えると、このアルピコ20000系は、もしかするとかなり歪な車両になることが考えられます。

 

先に述べた通り、今回制御電動車になるのはパンタがないため新規に増設した20050型(→モハ20100形)、制御車になるのはパンタが付いた20000型(→クハ20100形)です。恐らくは種車の交流電動機を活かすための措置であると思われますが、Twitterに貼られた写真を見る限り、モハに取り付けられたパンタは集電機能がないカッターパンのように思えます。そしてクハに新設されたパンタから従来のパンタに向けて引き通し線が新設されていることもまた確認することができます。

 

つまりは種車の構造を活かすため、制御電動車のパンタはダミーのカッターパン、制御車のパンタは集電用となることで、集電できないパンタを持つ制御電動車というえらく変態な車両になることになりそうなのです。

そしてこれを簡単な落書きにすると次のようになります。

 

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アルピコの場合、カッターパンは通電機構のない純粋な霜取り用として用いているため、モハ20100形のパンタは冬季以外使用しないものになることが予想されます。またクハ20100形に増設されたパンタは引き通し線があることから、通電機構のあるパンタであることが考えられます。恐らくは補助電源にSIVを用いることによる離線対策として、2丁パンタ化したのでしょう。

そのためアルピコ20000系は、屋根に乗ったパンタがとても迷な構造になるかもしれないと言えるのです。

 

このような構造になると考えられる理由として、改造費の圧縮が挙げられるものと思います。

今回譲渡される車両のうち、集電用パンタを持つのは制御車になる20000型、今後も継続しての使用が考えられる交流電動機を持つのは制御電動車になる20050型です。それらの機器を移設して再び組み替えるとなると、改造費が高く付いてしまう可能性があります。そのことから、使えるものは使って改造することで、極力安く仕上げる工夫がこのような措置であると考えられます。

 

アルピコ20000系は来年3月に営業運転を開始する予定とのことで、2月には完成して新村車庫へ搬入されることが予想できます。その際は改めて現地へ見に行ってみたいと思います。

また営業運転の開始も楽しみなので、運用に入り次第乗りに行きたいものです。これで置き換えられると思われる3000系の去就にも注目したいですね。

 

21/12/25 追記:本日、改造を終えたモハ20101+クハ20102(仮称)が京王重機整備北野工場を出場したことが確認されました。

現車を見て気になった点を挙げると…

・台車スノープラウを意識したかのようなスカートを装着

・やはりモハのパンタはダミーのカッターパンで、クハのが集電用

・モハの床下に吊るされた抵抗器は電制用か?

・乗務員扉が京王7000系の発生品らしいということは、運転台も同様のものなのか?

 

恐らくこれでアルピコ交通新村車庫へ搬入後、残りの改造と塗装作業を行うものと思います。

来月は実家へ帰省する予定のため、そのついでに様子を見に行きたいと思いました。

*1:東武では系列全体を指して「系」、個別の形式を指して「型」の呼称を用いているため、本ブログにおいてもこれに従うこととする