先々週の長野行きで善光寺さんに行った際に見に行った、城山小学校の校庭に保存されている「バンモ」こと拡幅式段切り除雪機械を紹介したいと思います。
長いこと置いてあるので塗装が傷んでいたり、割られた窓がアクリル板のようなもので代替されていますが、このような保線機械の保存は珍しいかと思います。
これは一見すると鉄道車両のように見えますが、実際はその辺の保線用モータカーなどと同様の保線機械です。
飯山線はいわゆる三八豪雪などの雪害をモロに被るレベルで積雪量が半端ないため、キマロキ*1を用いていましたが、機関車を2両とロータリー車の運転要員がいるなど多くの人手が必要なことから、それを合理化するために、この除雪機で一気に片付けることにしました。
説明板があるほうが先頭で、まず線路上の雪をロータリーで吹き飛ばして進路を作ってから、後部車で両側の雪を掻き寄せて吹き飛ばすという、キマロキのやっていることを1台で行えるものになります。なお最後尾のスノープロウは退却時に用いるものなのだそうです。
この機械は3台が造られ、うち2両が飯山線に配置されていたらしいです*2。飯山線で使用されていたものは、それぞれ「おくしなの」と「こしぢ」の愛称が付けられていたとのことです。
後にDD16形300番代などが登場すると引退したらしく、この「おくしなの」は長野市内の産廃業者に引き取られたのち、1970年代後半からここへ保存されているとのことです。
走ルンですが小学生の頃、この除雪機械について詳細にまとめられたサイトがあったのですが、残念ながら今は閉鎖されているため貴重な写真や資料が閲覧できなくなってしまいました…。
こちらが説明板になります。