本日はヒマに任せてロマンスカーミュージアムへ行ってきたので、そちらの保存車を紹介したいと思います。
ご存知ロマンスカーミュージアムとは、海老名駅の隣にオープンしたもので、車両の収蔵に当たってはほぼ現役当時のままに保管されていたものから一部の中間車を解体処分したうえで搬入したことが物議を醸したのが記憶に新しいですね。
入館してすぐのエスカレータを降りると、モハ1形10号が置いてあります。
引きが無いので撮りづらいのは仕方ないにせよ、屋根にホコリがたくさん積もっているのは考えものかなぁと思います…。
ちなみにこの車両、復元後に小田急某駅で展示をしていたら、当時の運輸省から営業中の駅の空き番線を使って展示するなとお咎めを受けてしまったというエピソードもあるらしいです(?
奥のホールに行くと、バーミリオンとグレーのツートンカラーに彩られたロマンスカーが整然と並んでいました。
モハ1形が展示されているところからこちらへ行くには、案内の類がほぼ皆無だったので、いわゆる初見殺しな感じでした…。デザインの敗北というやつですね。
こちらは初代3000形SE/SSE車です。
3021F×5で、先頭車の片方は登場時のSE車、もう片方は改造後のSSE車として展示されています。
引退後は復元工事を経て海老名の専用車庫で5連のまま大切に保管されていましたが、ここへ収蔵するに当たり邪魔な中間車2両を廃棄しています。今まで編成単位で大切に保管されていた車両、ということを考えると、いささか問題のあるやり方な気がしてなりません…。
その隣には3100形NSE車が展示されています。
こちらも引退後は6連で保管されていたものを、SE車同様の措置を施してから搬入しています。やはりどこか腑に落ちませんね…。
ヘッドマークは片方が登場時の5角形ベースのもので、もう片方は引退時のものになっています。
NSEの隣には7000形LSEが置かれています。
私の地元・長野電鉄が地下化に伴い不足する車両を補充するために製造した10系OSカーと同じ1980年生まれです。
NSEのデザインを近代化したような感じがいいですね。
ホールの奥の方には、今回私が一番見たかった10000形HiSEが展示してあります。
言わずもがな、地元を走る特急「ゆけむり」の元になった車両ですが、こちらは長電に譲渡された車両とは異なり日本車輌製の編成です。
連節台車が見えるように展示されているので、そこへ装架された主電動機などがよく見えます。
長電ユーザーな方は、ゆけむりの台車はこうなってるんだなぁとじっくり観察できますので、行って損はないと思いました。
実際に車内で座席に腰掛けることができるのですが、川崎製のゆけむりとは異なり、日車製特有のえんじ色のモケットが特徴的ですね。
長電だとバリアフリー対策の一環で車内表示器が後付けされた関係で、ここからの眺めがだいぶ異なります。
参考までに、こちらが長電へ譲渡された編成になります。
画像のS1編成は長野方先頭車の前面ガラスが緑色のものへと交換されているので、遠目でも見分けがつくのが面白いです(笑)
HiSEの向かいには20000形RSEが展示されています。
こちらも第2編成が富士急へ譲渡され、8000系「フジサン特急」として現役で活躍しています。
特徴的なダブルデッカーの中間車は館内の人通りが多く引きがないところにあるので、撮影が非常に困難でした…。
以下オマケ
2階にあるクソデカレイアウトですが、小田急の沿線が程よい具合にデフォルメされていて見応えがありました。
2枚とも下北沢駅周辺のセクションですが、某有名な野獣のような先輩の家(とされる建造物)や、某センチュリーとボンゴブレンディが追突した寿司屋などはありませんでした…。
下北沢の名所なんだからちゃんと加え入れろ〜(提案)
出口の方は箱根登山鉄道が再現されていたのですが、他は1/80なのに対してここだけは1/150でした。
手前まで1/80の箱根登山鉄道があるので、メチャクチャ違和感丸出しな感じが否めませんでした。この辺は東武博物館のような、遠くの方を1/150にする方が違和感なく馴染むものと思いました。