信州の保存車といえば、こちらを訪問したのを思い出しましたので、この際ついでに投稿したいと思います。
直富商事とは建物や鉄道車両の解体や廃棄物の処理・リサイクルなどを行なっている事業者で、JR東日本長野総合車両センターや長野電鉄の解体を請け負っていることで有名なところです。
その縁からか解体を逃れた車両をいくつか自社工場内で保存しており、工業団地の公道から見学できるようになっています。
いちばん手前に置いてあるのは、長野電鉄ED5000形電気機関車ED5002号機と、松川橋梁のトラスです。
そうです。以前紹介した小布施駅の「ながでん電車の広場」にて保存(?)されていたアレです。
本来であれば長電で保存すべきものですが、2000系のために厄介払いしたため、こちらに引き取られた模様です。
テント状の上屋が取り付けられていますが、状態はとても良好です。
こちらは以前から置いてあるDD16形300番代ディーゼル機関車のラッセルヘッドで、301号機のものです。
飯山線で使われていたもので、新型の除雪機械の導入に伴い廃車されたのち、こちらへ保存されました。
その隣には253系クモハ253-1の前頭部が保存されています。
中間のモハ254-1が解体された後も、鉄道博物館の収蔵候補となったクロ253-1と共に保管されていたもので、廃車前に貼り付けられたYokoso!JAPANのステッカーも残されています。
これらの車両は定期的に補修がされているらしく、屋外でも状態は良好でした。
私が高校を卒業する頃に自転車を漕いで見に行ったときはDD16のラッセルヘッドと253系の前頭部のみの保存だったのが、長電の機関車や橋梁も増えたことで、ちょっとした展示施設みたいになりました。
これからも増えるのかどうか、ちょっと楽しみですね。