画像フォルダより、2011年5月に訪問した軽井沢駅舎記念館の保存車の画像が出てきたので、こちらで紹介したいと思います。
この当時169系が現役であったため、クモハ169-6(2021年に解体)がまだなく、保線用モータカーのTMC200形が展示してありました。
こちらはEF63形電気機関車の2号機です。
隣のホームから撮ればいいものを、なぜか館内から撮ってしまったため、以後ロクでもない写真が続きますが、ご勘弁ください…。
この2号機は1次量産車のトップナンバーとして落成したもので、前面下部のステップのステンレス製モールが青く塗りつぶされている異端機です。
信越本線横川~軽井沢間の廃止直前に、保存のため軽井沢駅へ回送されて以来、ずっと当地に保存されています。
説明板はこのような感じでした。
続いて10000形(EC40形)電気機関車です。
かつては軽井沢駅前に保存されていたものが、駅舎記念館の開館に伴ってこちらへ移設されています。
日本の鉄道史における最初の電気機関車として、信越本線横川~軽井沢間の電化に合わせて1912年にドイツから12両が輸入されました。ED42が投入されてからは、1941年と1942年に2両ずつ京福電鉄へ譲渡され、福井支社管内*1で2両がテキ510形として使用されました。
1964年に廃車された際に、トップナンバーだったテキ511が国鉄へ返還されたのち、復元工事を経て今に至ります。
前面梁は自動連結器からねじ式連結器へ復元されています。
説明板はこのような感じでした。
続いてTMC200形保線用モータカーです。
かつての一般的な保線用モータカーで、現在も少数が現役で使用されています。
貴重な保線車両の保存車だったのですが、残念ながら改装の影響で解体されてしまいました…。
保存車なので、一応説明板もありました。
続いて奥に押し込まれていたマルチプルタイタンパーの08形です。
しなの鉄道の開業に合わせて中古導入されたプラッサー&トイラー社製のもので、後に小田急電鉄の中古機が導入されると使用停止となり、こちらへ保存されることになりました。
柵の向こうに置いてあるため、近くで見学することはできませんでした。
駅舎記念館の設置されていた場所は軽井沢駅の旧1番線だったので、駅名表もそのままでした。
当時は復元された旧駅舎内が記念館として開放されていたため、貴賓室も見学することが出来ました。
最後に駅前に保存されている草軽電鉄デキ12形電気機関車13号機を紹介いたします。
この機関車はアメリカのジェフリー社が製造したもので、元は信濃川の発電所工事で使用されていたものを草軽電鉄が電化に合わせて譲受したものです。
急カーブが多かったことから特徴的な先輪が設置されており、パンタグラフも独特の形状のものが装備されています。
13号機は21号機や24号機と共に全線廃止まで使用され、廃止後に客車や貨車と共に草津温泉駅跡に保存されていたものの、場所を転々としながら現在の場所へ落ち着きました。
現存する草軽電鉄の車両はこれが唯一なので、これからも大切に保存されて欲しいですね。