樽見鉄道開業記念乗車券

今回の切符これくしょんは、樽見鉄道開業記念乗車券を紹介いたします。

樽見鉄道1984年に国鉄樽見線を転換した第三セクター鉄道で、開業時は大垣駅~神海駅間だけだった区間は5年後の1989年には樽見までの延伸を達成し、観光列車を走らせる等の乗客誘致に力を入れていました。しかし2006年に本巣駅からのセメント輸送が終了したことで経営が厳しくなってしまったものの、その後はなんとか立て直しているといった状況なのだそうです。

 

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乗車券は2枚折りになっており、表面に2枚くっついています。

裏面には開業に合わせて導入された、富士重工製のLE-CARシリーズの一員であるハイモ180形の諸元と車内の写真が載っています。樽見鉄道は開業にあたって新車のレールバス3両と国鉄清算事業団から購入した旧型客車2両を導入しており、ラッシュ時は機関車牽引の客車列車、閑散時はレールバスと運用をある程度分けることを考えていたようです。しかし小型のレールバスでは、すぐに輸送力の確保に限界が来てしまい、翌年に中型のレールバスを導入する羽目になってしまったのはご存知の通りです。

 

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中を開けると沿線の観光案内が載っています。

先述の通り、この当時は神海駅から樽見駅までが開通していなかったので、路線図でもそこだけ薄く描かれています。また株主に住友セメントがある関係で、路線図のイラストに工場が描かれているのが面白いですね。現在も観光鉄道として立て直しを図りつつ頑張っているので、コロナが収束したら乗りに行こうかと思います。

今回は以上です。