アルピコ交通 41845号車

今回はクッソ久々のバスネタとしてお送りしたいと思います。

私がまだ長野にいた頃、長電バスアルピコ交通ではU-規制車が幅を利かせており、その中でも一際目立っていたのが、アルピコ交通の41845号車でした。

この車両は1992年に自社発注車として41844号車と共に導入されたもので、当時の川中島バスが導入したエアロスターKでは初の冷房車でした。…つまり、この車両が入るまでの自社発注の車両は、スケルトンボディだろうが非冷房がデフォだったらしく、それらの非冷房車は京王系の事業者や東京都交などから中古の冷房車が転入するに伴い、長野市内の路線からフェードアウトされていきました。

そんな中、最初から冷房車として登場した41844号車と41845号車は始終長野市内の路線を拠点に活躍し、前者が諏訪へ移籍してからも後者は最後の最後まで長野から離れることはありませんでした。

 

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川中島バスの自社発注車の特徴は、中扉が2枚折戸になった前中扉で、側面の出入口表示は神奈中の如く幕で表示するタイプです。

前面は非冷房車にはあったセーフティウインドーがないのが特徴で、そこが外観上の識別ポイントなのかなぁと思います。

長年の活躍で痛みが激しかったこの車両ですが、何故か引退する数年前に綺麗に補修され、そのまま最後まで活躍していたのを覚えております。


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こちらは夜の長野駅善光寺口バスプールに停車中の様子です。

2枚目は仮設柵の外から撮影したもので、決して危険な位置や業務の妨げになる位置からのものではございません…。

当時はまだバスプールが工事中だったため、仮説の状態だったのが、覚えてる方には懐かしいかと思います。個人的に改修されてから狭くなってしまった気がするので、あの狭い中で軽々とバスを操る乗務員さんの運転技術は素晴らしいものと思います…。


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こちらは長野大通りを走行中の様子です。

こうして見ると、ちょっと垢抜けない独特のスタイルがまたクセになりますね。

 

41845号車は引退前に市街地循環バス「ぐるりん号」の運用に入ったり、最後の最後に引退記念ツアーを行ってから廃車になったりと、中の人からも愛された幸せな車両なんだなぁと思います。

思えばアルピコ交通長野支社*1の三菱製の自社発注路線車は、この車を最後に一切導入されていないので、最後の自社発注三菱車への餞という意味もあったのでしょうかね…。

*1:松本には01年にワンステのニューエアロスターが2両入っている