本日の仕事終わりにフラッと寄った鉄道模型コンテストのとあるブースにて、存在は知っていたものの現物を見たことがなかったとある乗車券を格安で購入できたので、紹介したいと思います。
一見すると京成電車の箱に入っただるまのオモチャに見えますが、これでもれっきとした乗車券です。
箱に描かれた車両がAE車と当時最新鋭の3600形なので、暗黒時代の京成において少しでも面白いアイデアの乗車券で収入を増やしたい…といった努力の一コマなのかなと思います。そのためなのかシリアルナンバーも4桁ではなく5桁なので、結構たくさん作られて出回っていたのかなぁと思いますが、これまでに鉄道の古物屋では不思議と全く観たことがありませんでした。
こちらが乗車券本体のだるまで、後ろにシール式の乗車券が貼ってあり、降車駅でコレを剥がして駅員に渡すよう箱に書いてあります。
だるまの中には金属片が入っており、タダでは真っ直ぐに立ちません。そのため箱にはこんなことが書いてあります。
一応、私もこの方法で挑戦してみたのですが、なかなか上手く立ちませんでした…
今ではコスト的な問題などからこのような面白い乗車券の発行は難しいかと思いますが、暗黒時代当時の形振り構わぬ京成の姿を垣間見ることができる貴重な一品なのかなぁと感じました。
2019/08/10追記:ウチでは当たり前だったので何も違和感を感じなかったのですが、こちらを見てる方の中に何でダルマの目が最初から両方入ってんだよとお思いになった方が、少なからずいらっしゃるのかなぁと思って調べてみました。元々ダルマは両目が入った状態で売られていたものの、願掛けの意味からいつしか目が描かれない現在では一般的な状態で売られるようになったそうです(どこぞの節分の時にフードロス問題が出てくる某巻寿司みたいな話ですねw)。そのためダルマは仏像と同じものであるため、買った際は最初から両目を入れると良いみたいです。私は母親からこのことを教わり、ダルマを買った際は必ず最初から両目を入れております。
以下どうでもいい邪推ですが、もしかするとこの乗車券のダルマは解説したような経緯から、当時暗黒時代だった京成にとって業績が回復するようにといった秘かな願いが込められていたのかもしれませんね(?