前回まで一昔前の長電の主力車、クジラこと3500/3600系について紹介しましたが、今回は現行の長電の主力車8500系を紹介したいと思います。
これまでGMのエコノミーキットを組み立てないと入手出来なかった8500系が、ちゃんとした仕様で発売されるとあって当時中学生だった私はとても喜んだのを覚えております。
(多分)パンタ鍵外し線を追加したことによって移動された避雷器までしっかりと再現された屋根パーツや平凡な顔など、その特徴をしっかりと抑えていて素晴らしい出来だと思います。発売当時と現在では帯の色が違うなどの差異がありますが、懐かしの東急レッド時代の姿として素直に楽しみたいですね。
実車は2005年から2代目5000系によって置き換えられた東急8500系を譲り受けた車両です。中でも2005年から2006年の間に入線した車両は東急レッド帯を纏ったままだったので、ほぼ東急時代のままの外観でした。信州中野方の先頭車の番号が都合よく8501〜8503と揃っていたことからか、この形式から制御電動車は「デハ」とし、20m車にも100未満を付番せず18m車同様に4桁の形式を付番するようになりました。
2009年に入線した編成はスカートが付いたり、長電レッド帯になったり、極め付けは種車の不足から先頭車化改造車が爆誕したりと、バリエーションに華を添える形になりました。
その後2013年から2009年以前に入線した車両の長電レッド帯化が進み、現在に至っております。
T1編成 デハ8501+サハ8903+デハ8601→デハ8501+サハ8551+デハ8511
東急時代はトップナンバーの8601Fだった編成です。この編成とT2編成は2005年に入線した編成で、当初は号車札もなくドアチャイムも2回鳴動するタイプでした。また部品取り用の中間車もこの2本と共に入線しています。
こちらは現在の実車の様子です。長電レッド帯に白Hゴムという、東急時代とは違った独特の表情です。
T2編成 デハ8502+サハ8908+デハ8602→デハ8502+サハ8552+デハ8512
東急時代は8602Fだった編成です。
この編成だけシートモケットの柄が各車バラバラで、車両によって座席の色や模様が異なっています。
こちらは現在の実車の様子です。
T3編成 デハ8503+サハ8905+デハ8603→デハ8503+サハ8553+デハ8513
東急時代は8603Fだった編成です。この編成とT4編成は2006年に入線した編成で、ドアチャイムは最初から3回鳴動するタイプです。
T4編成 デハ8505+サハ8910+デハ8605→デハ8504+サハ8554+デハ8514
東急時代は8605Fだった編成で、長電へ来た中で唯一東横線へ転属したことのない編成です。これらの編成を最後に8500系の導入が一時的に中断します。
T5編成 デハ8524+サハ8920+デハ8624→デハ8505+サハ8555+デハ8515
東急時代は8624Fだった編成で、この編成とT6編成は2009年に入線した編成です。この編成からスカートが付いたり、補助電源がSIVになったり、帯が長電レッドになったりと細部が変化しています。
これらの編成を最後に予定した導入本数の2/3が揃ったところで、東急での置き換えがリーマンショックの影響で完全に中断したため、導入が終了しました。
こちらは現在の実車の様子です。
カプラーは全車TN化したものの、前面床下がスカスカな感じがして寂しいので、KATOのクモハ12052の胴受けassyのATSのみ切り離してTNカプラーの下に接着しました。アンテナは鉄コレ純正のものは破損しやすいので、現在は入手難なKATOの西武E851用アンテナのassyを取り付けてあります。
またT5編成のスカートは、銀河の伊豆急8000系用を取り付けたので実物とは異なりますが、TN化したかったのでやむを得ない選択なのかと思います…