今回は私の所蔵する切符類から、かつて営団地下鉄(現、東京地下鉄)が発行した「営業キロ100キロ突破記念乗車券」を紹介したいと思います。
1960年代の高度経済成長期は、都内の地下鉄網の拡充が急がれていた時期で、営団と都営は競って路線の延伸に力を入れていた時期でした。そんな時代の昭和44年に、千代田線の北千住~大手町間が開業したことにより、営団の路線総延長は100キロを突破しました。この乗車券は、それを記念して発券されたものです。
こちらが乗車券のケースになります。
裏面には当時の路線の概要が書いており、丸ノ内線が新宿で丸ノ内線と荻窪線の2つに分かれているのに時代を感じます…。
乗車券には当時の車両が描かれているのですが、日比谷線以降の路線のはキラキラした印刷になっています。
この当時の千代田線には6000系が登場していないため、東西線と同じ5000系が使われていました。やはり5000系といえば東西線の青帯なので、新木場CR内にあるメトロ総合研修センター内と綾瀬検車区のどちらかで保存されている5951Fも青帯に戻してほしいですね(切実)
なお、乗車券における日比谷線のラインカラーが紫になっていますが、この当時の路線図にも紫色で案内しているものがあるため誤植等ではないことにも時代を感じますね…。
2019/12/06 追記
こちらの記念乗車券ですが、まんだらけなどの古物屋でもセットで揃っているものはあまり出回ってないみたいで、入れ物から完全に揃っているものはかなり貴重みたいです…。中学の頃に長野駅前の平安堂で開催されていた交趣主催の鉄道フェアにて500円で買えたのは、とても幸運だったのかなぁと思います。