長野電鉄旧型車の引退記念券

今回の切符これくしょんは、長野電鉄の旧型車の引退記念券を2種類紹介したいと思います。

これらは単発的に発券されたものゆえに単独で紹介するには正直面倒だったので、いままで後回しにしていました…。

まずは300系引退記念特急券です。

 

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300系は1941年に汽車会社で2両が製造された電車で、これまでの100系や200系を近代化したような見た目が特徴的でした。廃車後は福井鉄道へ譲渡され、140形のモハ141-1およびモハ142-1として2006年に名鉄600V線から来た連節車に交代するまで現役でした。そのため、これが最後まで現役だった長電の旧型車になります。

この記念特急券は長野~信州中野間のものが1枚で、河東線を走る300系の写真や図面、主要諸元などが載っています。

 

続いて400系引退記念乗車券です。

 

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400系は元をたどれば大正時代に造られた東武の電車形客車で、のちに電装されてデハ3形になりました。このうちの3両は終戦直後に運輸省から63系電車の割り当てを受けた見返りとして長電へ供出*1されることになり、バラック同然のやばい状態で送られたとのことです。長電では急勾配に不向きなデッカーシステムだったことから河東線専用として使われ、地下化前に元東急5000系の2500系に置き換えられて廃車されました。

乗車券は同車が活躍していた河東線の屋代~須坂間物のが1枚付いていて、裏面に簡単な歴史が載っています。

 

今回は以上です。

*1:本来であれば野田線で使われていた元総武モハ1000が4両割り当てられていたのが、なぜかコレが譲渡されている

京王線特急運転開始20周年記念乗車券

今回の切符これくしょんは、「京王線特急運転開始20周年記念乗車券」を紹介いたします。

この年は京王線開通70周年と井の頭線開通50周年も同時に迎えており、その一環として運転開始から20年を迎えた特急列車を記念して発券されたものと思います。

 

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入れ物は特製の封筒になっていて、ちょっと豪華な感じがします。

 

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乗車券は3枚組で、初代5000系と6000系の正面からの写真がある台紙に直接付いています。

裏面には特急列車運転の年表や運転区間の路線図があります。

さて表面の車両には切れ込みが入ってまして、これを何に使うのかと言いますと…

 

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実はおまけとしてヘッドマークが付属していまして、これを台紙から切り離して切れ込みへ差し込むと、初代5000系や6000系ヘッドマークを付けた姿を再現できるのです。

さすがに勿体無いのでそのままですが、お持ちの方はコピーしてから差し込むのがよいかと思います。

単純ながら面白いアイデアですね。

 

今回は以上です。

鉄道コレクション 横浜市営地下鉄1000形(非冷房車)3両セット

本日は野暮用で新宿まで出かけたついでに寄った芋で、巷で話題になっているこちらを購入してみました。

 

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発売されたばかりの「鉄道コレクション 横浜市営地下鉄1000形(非冷房車) 3両セット」です。

こちらは横浜市交通局の開業100周年記念商品の第一弾として企画されたものですが、パッケージ自体に特別な装飾等はなく、通常の3両セット製品と大差ないデザインになっています。

 

 

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今回製品化されたのは、ブルーラインこと1号・3号線の上永谷車両基地にて静態保存されている1000形01Fの登場時の姿ということで、次の3両がセットになっています。

Mc1 1011 - M2 1012 - Tc 1016

←あざみ野方

登場時は非冷房だったため、屋根はクーラーがないスッキリとした見附となっているのが面白いですね。

走ルンですは仙台生まれ・長野育ち故に横浜とは縁もゆかりもない*1ため、一度も乗らずに引退してしまった電車ということで、現車に関しては書籍やネットで得た最低限の知識しかございません…。そのため、車体の細部は存じませんが、大雑把に見て1000形独特の雰囲気が出ているのは素敵だと思いました。

 

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細かいところはさておき、今回手に取って驚いたのはこちらです。

鉄コレのステンレスやアルミ車は白地に銀を塗装しているのは周知の通りですが、ライトの下などは塗料が回らないことが多く、事業者限定品であっても下地がモロに見えている製品が、これまでにたくさんありました。

しかしコレだけは交通局100周年記念商品というだけあって、ちゃんとライトの下にも塗料が回り込んでいました。力の入れ具合の凄さを感じます…。

 

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運転台はコンソールが緑色に塗られているので別パーツかと思いきや、なんとわざわざ塗装を分けていたみたいです。

鉄コレで一体成形の床板を塗り分けたものは過去にも例がほとんどなかったので、ここにも力の入れ具合の凄さを感じました。

前面の胴受は、近年におけるTOMIX製品のトイレタンクやトイレ流し管などと同様に、フックで車体に引っかかるタイプで再現されています。

 

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最後に、この製品にボディマウント方式のTNカプラー*2を取り付けたい方は、こちらの画像をご覧いただければと思います。

この製品は現車同様の車高の低さを再現するため、汎用の床板を一段引っ込めて固定するようになっています。

そのためTNカプラーを床板へ取り付けることは可能であっても、車体を組み込むと干渉して使えなくなってしまうことが判明しました。

以上のことから、ボディマウント方式のTNカプラーの使用を諦めて台車マウント方式のTNカプラーやKATOカプラーを使ったり、プラ板で即席の台座を作って嵩上げしたところへTNカプラー本体を接着あるいは固定したりするしか無さそうな気がします。

 

つまりは手っ取り早くリアルなカプラーへ交換したい場合、走行用パーツや動力ユニットに付属するカプラーポケットを用いて、アーノルドカプラーを次のものへと交換することをオススメいたします。

 

 

 

走ルンですとしてはボディマウント方式のTNカプラーの取り付けを諦めきれないので、いずれはチャレンジしてみたいなぁと思いますが、仕掛品が多いので当分は先延ばしになるかと思います…()

なお全ての車両の台車に予備はないため、加工は各自の自己責任でお願いいたします…。

 

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最後に特に大きな意味はありませんが、とりあえず走ルンですの田舎の(元)アバンギャルドな地下鉄電車と並べてみました。

同じ18m車体を持つ地下鉄ですが、ブルーラインは小さな断面のトンネルを持つ第三軌条集電なので、一回りくらい小さく見えるのが面白いですね。

 

皆様もぜひお手に取って遊んでみてはいかがでしょうか…?

 

2021/08/26 追記:どうやら床板の構造がエラーらしく、走行パーツのウェイトが取り付けられないらしいです。コレは床板の上にGreenMaxのバルクパーツのオモリなどを直接接着すれば解決できると思います。

また付属の動力台車枠が、取り付けを指定されている中間車と大幅に異なる形態になっているため、中間車の台車を解体してから動力ユニットへ貼り付ける必要が生じるとのことです。

*1:強いて言うなれば、母方の祖母がかの強盗慶太こと五島慶太翁の付人をしていたことで、かつて一時的に横浜に在住していたくらいである

*2:使用したのは、品番:0337 密連形TNカプラー SP グレー6個入

空港線大形車運転開始記念乗車券

今回の切符これくしょんは、「空港線大形車運転開始記念乗車券」を紹介いたします。

かつての京急空港線は空港島に乗り入れておらず、穴守地区へのローカル輸送専門路線としての利用がメインであり、近代化からも立ち遅れていたらしいです。そのため電車も16mの230形が主力として活躍していたところ、1976年の改良工事を以ってより大きい18m車の入線が可能となり、現在へ至っています。

 

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入れ物は青の2色印刷というシンプルなデザインで、現在の駅名表の意匠に通じるものがありますね。

 

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乗車券は3枚組で、これまで使用されていた230形と、新たに運用を開始した400形がメインで取り上げられています。

裏には車両側面の図面が載っており、うち2枚が230形で1枚は400形です。

皆様ご存知の通り、当時の空港線羽田空港駅は海老取川を挟んだ対岸に位置するため、空港にない空港駅ということでアクセスには至極不便な状態だったそうです…。なので3枚目の空港に停泊するJALのジャンボジェットと400形の写真はイメージということになるのでしょうか…。今と異なるおおらかな時代だったことを感じますね。

 

今回は以上です。

 

関連記事:京急空港線羽田空港駅開業記念乗車券

mc127-100.hatenablog.com

創立50周年記念乗車券

今回の切符これくしょんは、「創立50周年記念乗車券」を紹介いたします。

これは富山地鉄が富山電気鐡道として創立してから50周年を迎えたのを記念して発券したもので、ローレル賞を受賞した14760系が登場したのもこのときです。

 

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入れ物はいわゆる「雷鳥カラー」の赤帯を緑にしたようなデザインで、開けると簡単な年表とあいさつ文が載っています。

 

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乗車券と入場券は3枚組で、当時の電車や電鉄富山駅と上市駅の写真が載っています。

これは最初に開通した区間電鉄富山~上市間なので、それにちなんで同区間の乗車券と入場券をセットにしたものと思います。

 

今回は以上です。

600両突破記念乗車券

今回の切符これくしょんは、「600両突破記念乗車券」を紹介いたします。

1960年代から1980年代にかけて、大手私鉄各社は自社車両の***両突破記念乗車券を多々出しており、今回のものは京急が発券したものになります。

 

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入れ物には当時在籍した車両の写真や、車両増備の歴史が記されています。

車両は左から500形、700形、2代目600形、旧1000形、800形、400形になるかと思います。右端は見切れていますが電動貨車のデトが並んでいたようです。

 

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乗車券は5枚組で、当時活躍していた車両の写真とその解説が載っています。

また円で囲まれた中には写っている車両の特徴的な部分が紹介されており、それぞれの車両で異なるのが面白いです。

 

今回は以上です。

嵐山線[冷房付]501形新装登場記念乗車券

今回の切符これくしょんは、「嵐山線[冷房付]501形新装登場記念乗車券」を紹介いたします。

嵐電こと京福モボ501形は1984年に同線初の冷房車兼ワンマン車として、都電7000形更新車をベースに登場した電車で、4両が造られたもののドア配置が在来車と異なることからモボ2001形に代替される形で503号と504号が2001年に廃車され、現在はドア位置の改造を受けた501号車と502号車が在籍しています。

この乗車券は501号車が塗装変更を受けたことを記念したもので、この塗装は他車に波及することなく、501号車が京紫に塗り替えられるまでそのままだったものです。

 

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入れ物はこのような写真と路線図からなるシンプルなものになっています。

 

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乗車券は3枚組で、表面は塗装変更を受けた501号車や沿線の名所の写真、裏面は図面や諸元などが載っています。

裏面のデータは模型をいじっている方や、私鉄電車を調べている方にはうれしい内容ですね。

 

今回は以上です。